大分県

毎週火曜日・金曜日は、農大の直売所「みどりの風」へ

大分県豊後大野市の大分県立農業大学校で、2016年6月21日(火)の午後3時、新鮮野菜やフルーツ、花きなどを揃える直売所「みどりの風」がオープンした。
いずれも敷地内のビニールハウスや樹園地などで学生さんや研修生の皆さんが栽培したものばかり。
農学部「野菜コース」の学生さんたちは、この日の午後、開店時間に向け、最後の仕上げとなる、ナスやミニトマト、ピーマンの収穫に追われていた。
ミニトマトだ。
収穫した野菜は、学生さんたちによってビニール袋やネットに詰められ、準備OK。
「野菜コース」では、このほかタマネギやキュウリ、切り干し大根を用意した。

農学部には「野菜コース」のほか、「水田普通作コース」「花きコース」「果樹コース」があり、それぞれで学ぶ学生さんたちは、丹精込めて育てた自慢のジャガイモやトマト、キャベツ、大豆、ブルーベリーやハウスカボス、ガーベラやトルコギキョウ、バラなどを揃えた。
直売所「みどりの風」は、農業大学校正面玄関前の広場に設けられ、午後2時過ぎから、この日販売する野菜などが運び込まれた。
なお、農業大学校には、農学部の他、新規就農を志す方々の就農準備や新規就農者のスキルアップを目的とする「研修部」も併設されており、その「研修部」からはトマトやミディトマト、大根、キャベツ、高糖度トマトなどが運び込まれた。
開店の午後3時までは、まだ10分。とはいえ、直売所の前には新鮮野菜をお目当てのお客さんたちが…。
そして午後3時。開店だ。
毎年レジが混雑するので「今年からレジを2台に増やした」とはいうものの、やっぱり列が…。まさに嬉しい悲鳴だ。

なお、現在、農業大学校で学ぶ学生は96人だが、そのうち女性は24人だと。
レジ係は女子学生の担当だが、その女子学生に、女性向けらしいはっぴが似合っていた。
農業大学校の敷地は22.76ヘクタールと広く、その中に水田(3.5ヘクタール)、普通畑(0.78ヘクタール)、樹園地(1.23ヘクタール)、飼料畑(6.05ヘクタール)などがある。さらに鉄骨や強化型パイプなどのビニールハウス41棟のほか、出荷調整室、低温貯蔵庫、青果物出荷調整室などがあり、実習体制は充実している。

樹園地を案内してもらったが、ハウスミカンが色づき始めていた。7月に入れば、直売所「みどりの風」に並ぶ。
ハウスの中とはいえ、散水のおかげで、実るブドウが、実に涼やかで心地良い。
こちらは梨だ。
細めの幹がしなやかで、弓のように曲げられている。
弓のような幹からは、実を付けた枝があばら骨のように横に伸びている。実にシンプルな樹形だ。因みに、この実を付けた枝は「結果母枝」とよばれ、この枝を育てるのがポイントのようだ。
これは大分県発祥の「流線型仕立」と呼ばれるもので、一般の方法よりも早く、3年目から実を結び始めるのだと…。
この栽培に取り組む赤峰拓海さん(2年生)は、「今年が初めての出荷なんです。秋には直売所に並びますよ。もちろん、卒論のテーマはこれです」と。あとは実りの秋を待つばかりの梨に、手応えあり、といったようすだ。

直売所「みどりの風」は、2017年1月末までの毎週火曜日と金曜日に開催され、季節を追うように、その時々の野菜やフルーツ、花きが並ぶ。
販売実習の一環で行われるもので、新鮮で安心・安全だけでなく、財布に優しいお手頃価格も嬉しい魅力だ。
直売「みどりの風」(必須)
期間:2016年6月21日(火)~2017年1月末日(毎週火・金曜日)
会場:大分県立農業大学校(玄関前)
http://www.pref.oita.jp/site/140/midorinokazeopen.html
住所:大分県豊後大野市三重町赤嶺2328番地1
電話:0974-22-7582
時間:15:00~15:45(売切次第販売終了)
駐車場:有(無料)

 

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