グルメ

100円のやきとんがこんなにウマくていいものか?

□どれほど焼くか、どのくらい焼かないか。それが技術だ□

東京都板橋区中板橋の『やきとん万備』(以下『万備』)を紹介する。
町の風景にすっかりなじんだ、どこにでもありそうな居酒屋に見えて、じつはかなりの実力店なのだ。

▲交通費をつかってでも食べに行く価値あり! 『れば』(1本100円)

レバーが好きな人はもちろんのこと、「内臓系は苦手」という人でも『万備』でなら食べられるというケースが少なくない。
はやい話が、世の中にある大半のレバーよりも新鮮でうまいのである。素材と焼き加減はもちろんのこと、特製の味噌がじつにうまい。やきとんの名店・中野区の『秋元屋』直系の味、と言えば納得する人も多いだろう。

▲その日に焼く肉はその日に刺す。丁寧に、素早く、正確に。手だけ写っているのは店長の佐藤海輝さん

▲右上から時計まわりに『はらみ』(100円)、『こぶくろ』(100円)、『シロコロホルモン』(150円)、『つくね』(200円)。味は味噌・たれ・塩から選べる

▲やきとん以外のメニューの充実度もなかなか

▲上から『炙りホタルイカ』(300円)、『特大油揚げ納豆』(380円)、『鯛の兜焼き』(500円・季節によってはない場合も)。

■2代目オーナーに聞く

『万備』の常連客に「この店っていつからありましたっけ?」と聞くと、多くの人が「10数年は経ってるよ」と答える。なかには15年、20年と言う人もいる。
しかし『万備』が開店したのは2008(平成20)年なので、実際は今年が9年目。「うまくて安い店」として地元の人々に親しまれ、町に溶け込んでいるためか、「ずっと前からあった」と感じる人が多いのだ。

2015年の3月に『万備』は代替わりを果たした。地元で「やきとんの名人」として親しまれていた創業オーナー藤井光浩さんが沖縄に移住し、那覇市に『やきとんばんび』をオープンした。そして板橋区の『万備』は息子の浩平さんがオーナーとなった(ティーチングプロでもある初代オーナーが、ゴルフしたさに沖縄に移住したという説あり)。

新オーナーとして1年を過ごし、もう「新」の字が取れた浩平さんは「自分の代になったからここを変えよう、といったことはとくにありません。『万備』の味を守って、地元の人に愛される地域密着型の店としてやって行きたい」と語る。

▲2015年7月の『なかいたへそ祭り』では煮込みの屋台を出店。まんなかのイケメンパナマ帽が2代目オーナー・浩平さん

▲店頭、そして店内に下がる提灯は、板橋区の職人・早川俊男さんの手によるもの

▲『万備』外観

■地元にもう一軒、居酒屋『景虎』

藤井浩平さんがオーナーを務めるもうひとつの店が、『万備』から徒歩4分ほどの場所にある『景虎』だ。
やきとんのほかに、毎日築地から仕入れる魚介類や、ピッツァなどの洋食が提供されている。スタッフが『万備』と共通しているので「焼き」の技術は保証付きだ。
地元の人の憩いの場としてすっかり定着した『万備』の「安定」に対し、『景虎』には新しい風を起こそうとする「革新」の風を感じる。

▲『景虎』の『するめいか刺』(380円)。その日に築地で仕入れた新鮮な魚介類を堪能できるのもこの店の魅力

グーグルマップ
やきとん万備 こちらの k(小文字・ピンク色)
景虎 こちらの l(小文字・ピンク色)

■082 取材日:2016.4.27

『やきとん万備』
住所:東京都板橋区中板橋13-11
電話:080-3244-4310
最寄り駅:東武東上線『中板橋』駅 北側出口から徒歩4分
営業時間:17時から23時(L.O.22時30分)
定休日:木曜日『景虎』
住所:東京都板橋区中板橋25
最寄り駅:東武東上線『中板橋』駅 北側出口から徒歩2分
営業時間:17時から24時(L.O.23時30分)
定休日:無休

『やきとんばんび』
住所:沖縄県那覇市松山1-9-2 テンプルハイツ 1-A
電話:098-867-8068
営業時間:11時から15時(ランチ営業)
18時から24時(L.O.23時)
定休日:なし

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