大分県

白山渓谷の紅葉ドライブの後は、つき餅? ぜんざい?

【名水と石橋と紅葉の絶景ドライブ】
▲2014年12月1日撮影

大分県豊後大野市の三重町と清川町の山間を縫うように流れる白山川は、きれいな水もだが、地域の人々の保全活動のおかげでホタルの名所としても知られ、1985年に環境庁(現環境省)が選定した名水百選に名を連ねる。
白山川はその清流もだが、渓谷美も自慢で、豊後大野市清川町からの県道57号と三重町からの県道718号が合流する地点、白山郵便局あたりから稲積水中鍾乳洞、夫婦岩方面へと続く「白山名水ロード」は、これからの季節、紅葉ドライブが楽しめる。
清流に紅葉が映える。
▲2015年11月12日撮影
白山川は、石橋が多く架かることでも知られているが、随所で、渓流と石橋と紅葉が同時に楽しめる絶景スポットに出会える。
晴れの日には、水面に映り込んだ紅葉に癒されることだろう。生憎、この日は曇りだったが…。
▲2015年11月12日
▲2015年11月12日

上流の、稲積水中鍾乳洞もドライブコースに加えたいおススメのスポットだ。洞内の温度は一年中16度なので、それを体感しながら洞内散策を楽しみたい。

さらに上流へと車を走らせれば、カップルさんたちに大人気のスポット「夫婦岩」が出迎えてくれる。
▲2014年12月1日撮影

稲積水中鍾乳洞で折り返すもよし、夫婦岩まで足を延ばすもよし、山村ならではの原風景とともに、豊かな自然を満喫したい。

【自家製のつき餅とぜんざいで和みのおやつタイム】
紅葉ドライブを楽しんだら、川沿いの、山野草の鉢植えが並ぶ民家茶屋「茶寮・やませみ」でお茶の時間といきたい。
そこでおススメなのが、自家製のつき餅が味わえる「あげだし」と「あべかわ」だ。どちらも抹茶とのセットで700円。カップルさんなら、男性は「あげだし」で女性は「あべかわ」というのも楽しいだろう。「あげだし」も「あべかわ」も、つき餅2個入りなので、一個ずつ食べ合うのもいいかもしれない。
▲あげだし

このあげだし、かつおだしが絶妙の美味さで、小ネギと唐辛子味噌が添えられていて、彩りもいい。餅は、実に気持ちよくのびる。つき餅ならではだ。程よい唐辛子味噌の辛味が、ピリリといい仕事をする。
この餅だから、黄な粉たっぷりの「あべかわ」の美味さは想像がつくだろう。
ぜんざい(抹茶付き700円)もおススメだ。「のんびり、ゆったり、のほほん」と書かれたオーナーさんオリジナルの箸袋にも心が和らぐ。
小麦粉を練り上げてから2時間ほど寝かせ、それを両手で広げながらのばした、不揃いのだんごに、おふくろさんの味、お婆ちゃんの味が頭をよぎる。「手延べ」ならではの、モッチリ食感とツルンとしたのど越しがたまらない。
14:00までのランチタイムなら「やませみ御膳」「とり天御膳」「からあげ御膳」「チキン南蛮御膳」(いずれも刺身、天ぷら、茶碗蒸がセットで1620円)が味わえ、予約すればアユやウナギといった川魚料理も。

なお、店名の「やませみ」は、界隈に「やませみ」が生息するから。オーナーシェフの大塚たえ子さんは、「やませみ」を毎日のように窓の向こうに見かけるそうで、「ギャーッ、ギャッと甲高い声で鳴くの。とまる場所も決まってるのよ」と。羨ましい限りだ。
▲やませみ(緒方町歴史民俗資料館所蔵・平成5年5月撮影)

運が良ければ、枝や河原の石にとまったやませみを、窓越しに目に出来るかも…。やませみの鳴き声を耳にできるかも…。

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■白山川渓谷
住所:大分県豊後大野市三重町大白谷
交通:JR豊肥本線三重町駅から車で40分
<紅葉の見頃>11月中旬から11月下旬
白山川・稲積水中鍾乳洞
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■茶寮「やませみ」
住所:大分県豊後大野市清川町伏野(三重町境)3675
電話:0974-35-2862&090-5029-4452(大塚)
時間:11:00~17:00(ランチ~14:00)&17:00~21:00
休み:毎週月曜日
席数:4室38席
駐車場:4台(無料)
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