大分県

白山の紅葉は「茶寮やませみ」の和みのおやつをお供に

大分県豊後大野市の三重町と清川町の山間を縫うように流れる白山川は、1985年に環境庁(現環境省)が選定した名水百選に名を連ねる。白山川はその清流もだが、秋色に染まる農山村ならではの原風景とのコントラストがどことなく郷愁を誘い、今も心が和む。

この時期、眼下に、清流を見渡せる茶房「やませみ」の取って置きの一室で、「あげだし餅」を楽しみたい。
あっさりめのツユは、かつおだしが絶妙で、小ネギと唐辛子味噌が添えられていて、その彩りが食を誘う。
オーナーシェフの大塚たえ子さん(60歳)こだわりの、自家製つき餅だけに、気持ちよ~く延び、どこか懐かしい味が広がる。
つき餅は、黄な粉たっぷりの「あべかわ餅」でも味わえる。この餅の延び具合から、その美味さは推して知るべしで、甘味派ならずとも、つい、相好をくずすことだろう。もちろん、小豆餡の「ぜんざい」も用意されている。
団子は、小麦粉を練り上げてから2時間ほど寝かせ、それを両手で広げながらのばした田舎仕立てだ。不揃いのだんごに、おふくろさんの味、お婆ちゃんの味が頭をよぎる。「手延べ」ならではの、モッチリ食感とツルンとしたのど越しがたまらない。一見武骨そうに見えるが、絶妙の舌触りで、ほどよい甘さが、じんわりと口中に広がり、どこか懐かしく、ほっこりと癒される。
「あげだし餅」も「あべかわ餅」も「ぜんざい」も、抹茶と口直しの漬物が付く700円トリオ。その素朴さが、白山渓谷の秋化粧に似合う。
白山渓谷は、石橋が多く架かることでも知られているが、随所で、渓流と石橋と紅葉が同時に楽しめる絶景スポットに出会える。

清流と紅葉とのコントラストは、名水百選の白山渓谷ならではだ。
稲積水中鍾乳洞からさらに上流へと車を走らせれば、カップルさんたちに大人気のスポット「夫婦岩」が出迎えてくれる。
奥まった山村の原風景に抱かれながら、ありのままの自然を満喫したら、茶寮「やませみ」の、農山村ならではの家庭的な「おやつ」で一服したい。
しっかりランチを、と思えば、大塚さんにお任せの「やませみ御膳」(1500円)がおススメだ。

稲積水中鍾乳洞はコチラ

<スポット情報>
茶寮「やませみ」
住所:大分県豊後大野市清川町伏野(三重町境)3675
電話:0974-35-2862&090-5029-4452(大塚)
時間:11:00~17:00(ランチ~14:00)&17:00~21:00
休み:毎週月曜日
席数:4室38席
駐車場:4台(無料)
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E8%8C%B6%E5%AF%AE%E3%83%BB%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%81%BF/

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