福岡県

天拝山の紫陽花情報と夏の甘味


紫陽花の原産国は日本。二日市温泉とも所縁の深い最古の和歌集『万葉集』にもアジサイが登場するものの、字は「味狭藍」「安治佐為」などが当てられていた。アジサイが紫陽花になったのは平安中期の辞書『倭名類く聚抄』から。唐の詩人、白楽天の「紫陽花」という詩を、編者の源順がアジサイのことだと解釈したのが始まりだそうだ。しかし、当時の中国にはアジサイは咲いておらず、香りが強いと書かれた特徴にも合致しないことから、実は別の花だったのではないかという説が有力だ。



天拝山歴史自然公園のアジサイ園は今が5分咲き(6月7日現在)といったところ。発達した萼(ガク、へたのこと)が花の周りを囲むような形になるものを「額咲き」「がくあじさい」、一般にアジサイとしてイメージする、小さな花が集まって球状に咲くものを「手まり咲き」という。種としては額咲きの方が古く、日本由来の在来種もこれ。手まり咲きは西洋アジサイに多い。天拝山のアジサイ園は手まり咲きが主で、額咲きはチラホラといったところ。

アジサイの葉には猛毒が含まれているが、派生種であるアマチャの葉は昔から甘茶(天茶)として飲用されている。甘味を含んでいて、神経の鎮静作用があるとのこと。アジサイの葉に比べて色が薄く、細長いのが特徴だ。甘茶は一般の茶葉販売店では扱っていないところが多いので、薬局や自然食品店で買い求めるといい。


▲アマチャの花。アジサイと見分けがつきにくいので、素人は手を出さない方がよさそう。

せっかくアジサイからお茶の話に繋がったので、お隣の『天拝いこいの館』で見つけた甘味も紹介したい。



▲冷やし甘酒(200円)ティースプーンはかき混ぜるためではなくて、すくって食べるために使う。栄養価の高さから、別名「飲む点滴」と呼ばれているけれど、いこいの館のものは酒粕が多いので「食べる点滴」でもよさそう。澄んだ甘みが、ひんやりした喉越しと共に全身に行き渡る。


▲天拝名物『筑紫野 初月』(3ヶ330円)は、筑紫野市紫プロジェクト(紫色をキーワードにした名産品を作る中小企業振興計画)から生まれた和菓子。天拝山から望む月暦の1日目、新月をイメージしている。竹炭を練り込んだ皮に紫芋の餡、練乳を加えたまろやかな味だ。夏場はこれを凍らせても美味しい。ねっとりした餡は硬くなりきらず、薄紫のアジサイ色に染まる。どうぞお試しあれ。

▼天拝山歴史自然公園
筑紫野市武蔵626-5(地図を表示する
JR二日市駅より徒歩15分
西鉄紫駅より徒歩15分
西鉄バス二日市温泉バス停より徒歩7分
駐車場あり

▼天拝いこいの館
福岡県筑紫野市武蔵1-2−20(地図を表示する
092-925-8600
営業時間 10時~17時
休館日 月曜日・お盆・年末年始
※駐車場は障害をお持ちの方用のみ。それ以外の方は天拝公園の駐車場を御利用ください。

 

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