大分県

芋と小豆が喧嘩するほどの仲…「こびり屋」のけんか餅

大分県臼杵市野津町の「こびり屋」は、おやつに持って来いのまんじゅうや餅などが名物。中でも一番人気は、「けんか餅」。薄い生地に小豆餡の色合いが透けて見える。
オーナーは、吉田栄子さん(69歳)で、この道25年。「けんか餅」は、さつま芋が決め手で、昔から野津町で栽培されていた「コウケイ」という芋を小豆餡で包んで蒸したものだ。
実は、栄子さんにとって、子供のころのおやつといえば、お母さん手作りの「ほおばり餅」。ほおばり餅は、小麦粉を練った生地でさつま芋包んで蒸しただけの素朴な餅だが「芋がとってもおいしかったんです」と栄子さん。
その当時のイモの美味しさを味わってもらいたい、と懐かしの「ほおばり餅」に小豆餡をプラスして誕生したのが「けんか餅」だ。使用するさつま芋は、当時の懐かしい味そのままの、野津町産の「コウケイ」。

けんか餅は、1パック3個入り350円(税抜き)。大振りだが、見た目以上にズシッとくる重量感が美味しさを後押し。「大きさを気にして芋の形を整えると、削った芋が無駄になるので、そのまんまの芋を蒸してます。だから大きくなるんです」と栄子さん。手のひらいっぱいのサイズでズッシリ感が半端ない。芋好きにはたまらないだろう。
生地は、しっとり&モッチリ食感でとにかく薄い。透けて見える小豆餡の色合いが食を誘う。割ってみると、芋が大きくて芋の味が勝ち過ぎているようだが、芋と小豆餡のバランスの良さに驚く。のど越し抜群で芋の風味も小豆の風味も、どちらも甲乙つけがたい。喧嘩なら勝負つかずの引き分け、ということだろう。
「だから、お芋も小豆も負けるな、という気持ちを込めて『けんか餅』という名前にしたんです」と栄子さん。まさに「喧嘩するほど仲が良い」で、こんな喧嘩なら大歓迎だ。
「こびり屋」は、製造のみ。毎朝の作業は、「4時に始まり、作り終えるのは9時あたり」だと…。だから「作るのだけで精いっぱい」で店頭での販売は行っていない。
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けんか餅が買える店舗
Aコープのつ
吉四六ランド「おへまハウス」
HIヒロセスーパーコンボ臼杵店
住所:大分県臼杵市野田176番地ー1
電話:0972-64-7030
時間:9:00〜20:00
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吉野べっぴんの里
住所:大分市月形35-7
電話:097-595-1100
時間:8:00~17:30
定休:毎週火曜日
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けんか餅は、大分市や宮崎、大阪と、市外県外からのリピートも多い。「お土産にもらったけど」「一度買ったけど」と電話で追加のオーダーが相次ぐが、事前予約制で受けている。大半の方々が、けんか餅ファンの友達や友人とで、会わせて20個、30個、50個とまとめ買い、大人買いを楽しんでいる。こうした注文の場合は、3個入りパックではなく、一個ずつラッピングプしてくれるので分けるのに好都合でありがたい。
こびり屋では、シフォンケーキ(15cm・800円)も好評。栄子さんの娘(嫁)さんのオリジナルシフォンで、しっとりふわふわ、甘味ほんわかで、口の中で、もたつくことなく、のど越しがいい。リピートさんが多いのにも納得だ。

<スポット情報>
店名:こびり屋
住所:大分県臼杵市野津町大字野津市635番地
電話:0974-32-2138

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