▲喫茶店でこんなん出てきたら笑うわ!
午後3時、板橋区役所で私的な手続きを終える。昼食がまだだったので目の前の喫茶店へ。趣はいわゆる「昭和の喫茶店」。
今回紹介する東京都板橋区の喫茶店『珈琲屋カフェモカ』である。
▲『モカ』の外観
▲明るい店内
店内は細長く、4人がけのテーブル8卓とカウンター4席。
▲仕切りの向こうがカウンター
大きな窓のおかげで店内は明るく、有線放送のオールディーズもいい感じ。
ピザトーストでもあれば、と日替わりのおすすめメニューを見ると『天プラ定食』の文字が! 「プラ」、なぜカタカナ? そもそも喫茶店で天ぷらって? これは自分に対する挑戦なのか? 受けて立たねば地域編集長の名がすたる。
▲日替わりのおすすめメニュー
ほどなくミニサラダが運ばれてきた。へー、サラダ付きなんだ、ラッキー。ドレッシングは最初から3種類がテーブルに置かれている。和風ドレッシングは自家製らしい。
数分後に登場したご本尊、すなわち天ぷら定食を見て、声を上げて笑っちゃいましたよ、あたしゃ。
▲『天ぷら定食』(720円)
思わずフリスクを並べて撮影してしまった。
天ぷらは9種類ほど。豚肉、鶏肉、イカ、ピーマン、アスパラ……あとなんだっけ、そうそう、サニーレタスなんてのも揚げてあった。ミニサラダとは別に副菜としてポテトサラダ、ソーセージとタマネギのサラダ、ニンジンとキュウリの和え物、うど。天つゆはもちろん、油揚げの味噌汁までついている。
食後のコーヒーも込みでの720円は破格!
▲別の日の『天ぷら定食』(撮影日:3月10日)
天ぷらの中身は毎回変わる。この日は大当たりで、なんと12個の天ぷらが! イワシ1尾が丸ごと揚げられてるだけでも十分なのに、白子(しかも×2)も!
▲コーヒーはサイフォンで
コーヒーのおかわりは180円。
この店、只者ではない。間を置かずに二度目の訪問。おや、今日のおすすめカードにはないのね、『天プラ』。
▲別の日の『おすすめ』
『にざかな(ぶり めかじき)』も気になるけど、『チキンソテー』(750円)に決めた。
▲チキンソテー(750円)
やっぱりボリュームがすごい。もちろんミニサラダと副菜、食後のコーヒー(紅茶、アイス可)も付いている。
『モカ』はメニューの数がとにかく豊富で、日替わりのおすすめ以外の定番のラインアップも充実している。
▲ハラミ定食(750円)
野菜たっぷり、肉は甘い味付け。かなりの人気メニューらしい。
▲『磯ぞうすい』……気になる……
ほかにもホットケーキやケーキ類も揃っている。さすがにサラダはつかないけどね。
▲ドリンクメニューも充実
▲いちばん人気の『ナポリタン』(750円、セットつき)、どっかーん!
▲フリスクショット
▲マイナス20円の小盛りが他店の並
ライスとスパゲッティの量は細かく指定できるようだ。それにしてもスパゲッティの大盛り、すごいな(大盛りと中盛りが1グラムずつ少ない気がするけど黙っておこう)。
今回撮影したナポリタンは166グラム(乾麺)の普通盛り。これでも満足できるボリュームだけど、100円プラスで大盛りにすればいっきに2倍に。おそろしや。
■オーナー(むしろマスター)の矢部広江さんにうかがった
▲矢部マスター
この店のオープンはぎりぎり昭和の1988年で、今年で28年めということになる。
「以前は茗荷谷(文京区)の駅ビルで立ち喰いそばの店をやっていました。軽食も出す喫茶店を始めたくて店舗を探したんですが、バブルの時代でどこも高くて。なんとか条件が折り合ったのが板橋区役所前でした」(矢部さん)
メニューとボリュームは開店当時からすごかったんですか? と聞くと、ノーというお答え。「最初はふつうでしたよ。店の向かいは板橋区役所ですが、女性の職員の方はそんなに量を食べませんし。でも板橋警察署と消防署も近いので、そこにお勤めの方のリクエストに応えているうちに……」(矢部さん)
板橋区の治安の一端は、『モカ』が守ってきたことになる……のか?
▲向かいは板橋区役所
▲栄養素と熱量の表
お客さんの健康面への配慮もぬかりなし。板橋区の『健康づくり協力店』に認定されている。
お店の経営は矢部マスターご夫妻とお嬢さん、パートの女性の4人で。職場の近くにこんな店、ほしいなあ。
(※金額はすべて税込みです)
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『珈琲屋カフェモカ』
住所:東京都板橋区板橋2-64-10
グーグルマップ → こちらのR
最寄り駅:都営三田線の『板橋区役所前』駅
A2出口から約110メートル 徒歩2分弱
電話:03-3964-9143
営業時間:8時から20時
モーニング:8時から11時15分
ランチ:決まった時間はなし
定休日:日曜日
喫煙可
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【■022 取材日:2015.2.28】
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