九州

一六本家の一六饅頭は、真名野長者伝説と共に味わおう

大分県豊後大野市三重町の老舗「一六本家」は、昔ながらの饅頭が、通称「一六饅頭」として親しまれている。饅頭の種類は7通りと、表情も豊かで七色の味わいが楽しめる。どの饅頭も食べやすい一口サイズで、家族が増える年末年始の団らんに最適だ。
ところで、三重町と言えば、民話、「真名野長者伝説」が語り継がれているが、主人公は炭焼小五郎。炭焼小五郎は縁あって玉津姫と結婚するが、奇跡的に富を得たことで真名野長者と称される。そして娘が生まれる。娘の名は般若姫。般若姫はとても綺麗だったそうで、後に用明天皇となる男性と結婚する。その男性は、橘豊日尊(たちばなのとよひのみこと)と言う。
「一六本家」では、お好みの饅頭を選んで化粧箱に詰めてもらえるが、5種類の真名野長者伝説にまつわる饅頭を選ぶのも一興で、まさに民話饅頭、真名野長者饅頭だ。
並ぶ順番はお好みだが、2個ずつの合計10個をオーダーした。上から「橘」「竹炭饅頭」「長者桜」「長者饅頭」「小五郎珈琲」の順だ。
「橘」は、橘がトッピングされているが、般若姫と結婚した後の用明天皇、橘豊日尊にちなんだ名前で、餡子はこし餡。
「長者桜」は真名野長者と内山観音に咲く桜の花をイメージし、花弁が
トッピングされている。餡子はこし餡。
「長者饅頭」だ。この饅頭だけは、当地ならではの酒饅頭で、餡子は粒餡。
炭焼小五郎が主役だけに、炭色の饅頭もある。竹炭が練り込まれた「竹炭饅頭」だ。饅頭の頭で見分けることも可能だが、潜む餡子が二通りというのが楽しい。
このほか、珈琲風味が漂う「小五郎珈琲」のほか、真名野長者伝説とは縁がないが、黒糖と白餡の「観音さん」、イチゴの風味が心地よい「苺一笑」がある。それぞれ生地の色合いやトッピングが特徴的だが、バラエティーに富む餡子も、集いの場を楽しくしてくれる。
▼(左から観音さん、長者饅頭、苺一笑の順)
トッピングの桜の花びらが印象的な「長者桜」だ。
抹茶餡の「竹炭饅頭」だ。「竹炭饅頭」には、白いクリームチーズ餡のタイプもある。
黒糖と珈琲風味の餡が特徴の「小五郎珈琲」だ。
これらの饅頭は、オール80円。ケースに並ぶ姿や色合いで選ぶもよし、餡子にこだわって選ぶもよし。自宅用なら紙袋でいいが、お好みを集めて化粧箱入りにすれば、ご当地限定のお土産の完成だ。
なお、化粧箱は、大きさ(数量)にかかわらず、どれでも一箱100円というのも有り難い。
老舗「一六本家」は、明治16年に創業したから「一六本家」で、その歴史は優に130年を超える。
年末年始、語り継がれた民話に想いを馳せながら、じっくりと饅頭を楽しみたい。老舗「一六本家」では、饅頭づくりの長い歴史の傍ら、いつも真名野長者伝説が寄り添っていただけに、コロコロと愛らしい一六饅頭は、三重町ならではの、「一六本家」ならではの真名野長者饅頭、民話饅頭だ。長者伝説にあやかりたいなら、この年末年始にこそ食べたい饅頭だ。

_______
化粧箱入り
10個(900円)
15個(1300円)
20個(1700円)
30個(2500円)
▲いずれも箱代100円を含む
________
年末年始営業時間
休み:1月1日(日)
12月31日(土)9:00~17:00(売り切れ閉店有)
1月2日(月):9:00~17:00(売り切れ閉店有)
<スポット情報>
店名:老舗「一六本家」
住所:大分県豊後大野市三重町赤嶺3007-5
電話:0974-22-1600
時間:8:30~18:00
休業日:不定休
駐車場:2台(無料)
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%80%E5%85%AD%E6%9C%AC%E5%AE%B6/

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