大分県

郷土料理・だんご汁は「手延べだんご」が旨さの決め手

大分県豊後大野市朝地町のめん処「山ちゃん」では、昔ながらの家庭の味「手の延べだんご汁」が人気だ。
「だんご汁」といえば、大分県の郷土料理の一つで、ガスのない釜戸と薪の時代から、当地に伝わるお母さんやお婆ちゃんの味だ。小麦粉を練り、畑から採ってきた野菜が入った鍋に、練った地粉を両手で長く延ばしただんごを落とす。
▲資料画像(過去のイベント時に撮影したもの)

地域によってだんごの形態や味付けは異なるが、豊後大野市では、味付けは味噌と決まっている。「だんご汁」といえば、味噌、味噌味でなければならない。
さらに、主役のだんごは、平べったくて長い手延べでなくてはならない。だんごの幅や長さは、均一である必要はない。不揃いがいい。これが、手作り、手延べの証だ。
オーナーシェフの山下葉子さん(70歳)の作るだんごは長く延ばされ、透けて見えるほど薄く、そのツルツル感が食を誘う。
しかも、どのだんごも、見て嬉しい長さだ。重量感のあるこの長さなのに、箸で持ち上げても、簡単には切れない。しっかりした「コシ」のなせる技だろう。
「前の晩に小麦粉を塩と水でこね、それを一晩じっくり寝かせて翌日のランチ時間に使うの。しっかりこねないと、薄く延びないで途中でちぎれちゃうし、美味しくないんです」と山下さん。
一見無骨そうに見えるだんごだが、実に繊細なツルツルとした滑らかな舌触りで、気持ちよくのどを通り過ぎていく。
まさにこの道30年超の熟練の妙技だ。
だんごのほか、この時期はサトイモにニンジン、ゴボウ、甘藷、椎茸が入る。小麦粉も野菜も、すべて地元産だ。
「山ちゃん」のだんご汁には、完熟カボスと、山下さん手作りの柚子こしょうが付いてくる。
まずは、そのままの味を楽しみたい。次は、カボスをギュッと絞ろう。完熟カボスならではのマイルドな酸っぱさは、味噌との相性も抜群だ。
仕上げは柚子こしょう。スープに溶かしてピリッと爽やかな味わいを楽しもう。もちろん、後を引き、最後まで飲み干さずにはいられない。
めん処「山ちゃん」では、だんご汁同様、大分県の郷土料理の一つ「やせうま」も味わえる。
だんご汁と同じように手で延ばしただんごを茹で、砂糖と塩を混ぜた黄な粉にまぶす。
程よい甘さの黄な粉が、絶妙な茹で加減の、ほんのりと温かいだんごを包む。その優しい味は、昔ながらの家庭の味、お母さんの味だ。
■メニュー(抜粋)■
手延べだんご汁700円
手延べだんご汁セット(ご飯、小鉢、漬物)950円
うどん・そば500円
肉うどん・そば600円
かき揚げうどん・そば600円
焼肉重700円
味噌カツ重700円
カツ丼650円
牛丼600円
やせうま400円
おばあちゃんの手づくり柚子こしょう(200g)600円
_________
めん処「山ちゃん」
住所:大分県豊後大野市朝地町下野786
営業時間:11:00~15:00
定休日:毎週水曜日
電話:0974-45-2770
席数:22席(内、カウンター4席)
駐車場:20台(無料)
MAP(Aコープ朝地店の並び)

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