大根を縦にスライスし、割って干すから「割り干し大根」。まさに文字通りだ。
大分県豊後大野市緒方町の、高台にある草深野では、この時期、大根を干す光景に出会える。
割り干し大根は、草深野地区の各家庭で、代々受け継がれてきたもので、庭先に縄を張り巡らし、割った大根をぶら下げて天日乾燥させるもので、今も昔ながらの自然のなすがまま、自然にお任せが自慢だ。
草深野地区は、祖母、傾山や久住連山を一望できる高台にあり、この時期、頬を切るかのような冷たい久住颪(おろし)が吹き付ける。
その風のお蔭で、大根がきれいに乾き、干し大根ならではの甘さを際立たせるのだと…。
この干瓢(かんぴょう)みたいなのが添加物一切なしの自然食品、割り干し大根だ。昔ながらの天日乾燥で、太陽の光を浴びることによって大根の甘みが増し、カルシウムも鉄分も食物繊維も、生の大根を大きく上回るのだと…。
まさに太陽パワー、お日様パワー炸裂を利用した昔ながらの、農村ならではの暮らしの知恵の産物だ。
【おいしい戻し方&食べ方】
さっと水洗いして水では5分から10分、ぬるま湯なら3分から5分ほど浸し、ゆっくり戻す。
すると、白さが増し、量も6倍ほどになる。
おススメの料理方法は、肉との煮物や味噌汁の具、五目飯、煮しめに白和え、酢の物、巻寿司の芯など。
年末年始で里帰りした際の、故郷自慢のお土産に加えたい一品だ。
▲一袋40g(120円)
なお、草深野の割り干し大根は、道の駅「原尻の滝」で購入できる。
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道の駅「原尻の滝」
住所:大分県豊後大野市緒方町原尻936-1
■年末年始の営業時間
12月30日(9:00~16:30)
12月31日(休み)
1月1日(休み)
1月2日・3日(10:00~16:30)
1月4日~(通常営業9:00~16:30)
電話:0974-42-4140
駐車場:200台(無料)
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