【鹿児島市吉野町】
去る2016年4月3日(日)。鹿児島市にある仙巌園で、春の恒例行事『曲水の宴』が開催されました。
朝から天候が思わしくなく「雨が降ってくるのでは?」と心配されましたが、降る事はなく逆に丁度良い気候で宴を楽しむ事ができました。
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今回の『曲水の宴』は昨年7月に仙巌園が「明治日本の産業革命遺産」に登録されてから初めての『曲水の宴』という事もあり、参宴者は「明治日本の産業革命遺産」に縁のある方々が集まり、和歌の課題「人」について詠みました。
参宴者が詠んだ歌は下記のとおりです。
==第二十二回 仙巌園 曲水の宴 歌題 「人」==
●参宴者
東川 美和 様
(NPO法人まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会事務局)
幕末の 大磯浜に集い来て 熱ものかはと 働きし人
市原 猛志 様
(九州大学百年史編集室助教・博士/北九州市門司麦酒煉瓦館・館長)
てをかさね うみだすはがねまちとなる まだみぬ人へ とわにつたえん
濱田 秀樹 様
(全日本空輸株式会社 鹿児島支店長)
海原を 見つつ育てし気概こそ 今若人に 学び伝へん
坂本 道徳 様
(NPO法人軍艦島を世界遺産にする会 理事長)
栄へし日 音響きけり日時は過ぎ 軍艦島に 住む人ぞなし
内村 文泰 様
(上町タウンマネジメント代表幹事)
若人に 上町の歴史語り継ぎ 未来の扉 開けと願ふ
斉藤 万芳 様
(三角西港ファン倶楽部 副会長 兼 事務局長)
西海の 石積み埠頭人護り 地域をつなぎ 世界遺産に
島津 公保 様
(株式会社島津興業 取締役相談役)
思無邪とて 斉彬公の遺志を継ぐ 国を創りし 熱き若人
加藤 康子 様
(内閣官房参与)
南の 海を守りし人々は 昇平丸に 日の丸掲ぐ
●披講者
坊城 俊在 様
(霞会館披講会)
==曲水の宴とは==
上流から流した酒盃が前を通り過ぎないうちに和歌を作り、盃を取り上げて酒をいただく風流な宴です。仙巌園の曲水の宴では、武家の庭園にふさわしく、参宴者は武家の礼装で宴に臨みます。
また、参宴者の衣装につきましては、
男性:直垂(ひたたれ)
女性:小袖五衣(こそでいつつぎぬ)
童児:水干(すいかん)
となっております。
(仙巌園報道向け資料より抜粋)
住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
入園時間:8:30〜17:30
入場料:大人(高校生以上)1,000円 小・中学生500円
駐車場:1日300円(乗用車500台まで駐車可)
お問い合わせ:TEL 099-247-1551 FAX 099-247-9539
仙巌園HP:http://www.senganen.jp/
仙巌園FBページ:https://www.facebook.com/SHIMADZUsenganen?fref=ts
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