▲1950年代の国鉄『板橋』駅
東京都板橋区の『板橋区公文書館』を紹介する。
「公文書館? なにそれ?」と思う人も多いだろうが、それも無理はない。全国でも珍しく、東京23区のなかでは板橋区にしかない施設なのだから。
図書館は市販されている出版物を扱うところだが、公文書館にあるのは区が作成した資料や文書、写真などだ。ん? 「お堅そう」だって? でもね、そうとばかりも言えないんだな、これが。
百聞はなんとやら、今回は公文書館で借りてきた4枚の写真を紹介しよう。
この3月1日に開業130周年を迎えたJR埼京線(正確には赤羽線)の板橋駅。写真を拡大すると駅名の表示看板に「JNR」の文字を見つけることができる。なつかしの『日本国有鉄道』の略称だ。写真の上部にセロテープの跡があるのもそれっぽい。
▲1950年あたり(昭和20年代)の『大山』駅
東武東上線・大山駅の南口。いまは代名詞のような存在のアーケード当然のようにないが、駅の構造は現在と変わっていない。
▲現在の大山駅
▲1974年、石神井川が氾濫したときの様子
町の長老たちはいまだに「あのときは」と話題にする。
▲1945年3月4日、炎上する志村小学校
3月10日の東京大空襲、その直前の写真だ。板橋区は多くの軍需工場を擁していたため、爆撃による被害も大きかった。
『東京都平和の日』(3月10日)が近いためにシビアな写真も掲載したが、公文書館には「歴史と現在は地続きなんだ」と実感する機会となる資料がたくさん揃えられている。「知りたい気持ち」に応えてくれる、知識の宝箱のような場所なのだ。
▲公文書館はかつて小学校だった建物の2階
同じ建物の3階には海外の絵本を集めた図書館『いたばしボローニャ子ども絵本館』がある。
▲公文書館の館内の様子
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『板橋区公文書館』
公文書館のトップページ → こちら
所在地:東京都板橋区本町24-1
グーグルマップ → こちらのU
最寄り駅:都営地下鉄三田線・『板橋本町』駅から徒歩約7分
東武東上線・『中板橋』駅から徒歩約20分:
休館日:日曜日・月曜日(祝日も休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
(火曜日から土曜日は祝日も開館)
開館時間:午前9時~午後5時
所蔵資料
移管整理隅公文書:約36500点
刊行物等の行政資料:約11000点
いたばし郷土史関係資料:約53500点
他自治体史:約1800点
写真資料:約56000点
地図資料:約1000点
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【■025 取材日:2015.3.3】
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