▲撮影(2016年4月24日)
大分県竹田市では、2016年4月14日に発生した最大震度7の熊本地震をきっかけに余震が相次ぎ、2016年4月18日には震度5強の地震が発生した。温泉地「長湯温泉」では、地震による被害が心配されたが、町中を流れる芹川では、何事もなかったように鯉のぼりが泳いでいる。
その光景は、昨年と何ら変わりはない。
▲撮影(2015年4月27日)
「長湯温泉」と言えば、炭酸泉日本一。名湯100選にも数えられ、源泉かけ流しが自慢だ。
▲水神之森(画像提供:大分市小米良明男氏)
その長湯温泉では、地震により「湧出量に異変があった」とか「水が濁る」といった被害はなく、建ち並ぶ温泉旅館では、通常通りの営業が行われている。とは言え、今回の度重なる地震の影響で、「長湯温泉観光案内所」によると「各旅館では、宿泊予約のキャンセルが相次いでいる」と。
長湯温泉旅館組合の組合長を務める「丸長旅館」の伊東義文さん(58歳)は「4月の16日から20日にかけ、宿泊の予約をいただいてる方々からキャンセルが相次ぎました。僅か十数件の旅館で1300人程の数なんです」と。
そんな状況に伊東さんは、各旅館の被害状況を確認しなければ、と加盟旅館組合の方々を召集した。
その時を振り返り「被害があったと言えば、いくつかの旅館で食器棚のコップが割れたという程度で、安心しました。それよりも、予約のキャンセルが予想以上で驚きました」と伊東さん。
そこで協議を重ねた結果、「直入町も長湯温泉も元気だぞ、ということをアピールしていこう」ということになり、その手立てとして、一連の熊本・大分地震で被災された方々を対象にした、「無料お立ち寄り入浴」を行うことにした。
実は、この無料の入浴サービスは、当初は2016年4月20日~22日までとしていた。ところが、4月18日に竹田市を襲った最大震度5強の余震からか、GW期間中の予約も含め、予想以上にキャンセルが急増した。そのため、伊東さんは、再度旅館組合の方々と協議。そして「『無料お立ち寄り入浴』は4月いっぱい、30日までに延ばそう。元気な長湯温泉として、できることをやろう」と全員一致。
伊東さんをはじめ、旅館組合の皆さんは、今回の地震による多くの被災者の事を思い「被災され、日常を失った多くの方々に、長湯温泉でリフレッシュしていただきたいし、明日への活力を養っていただきたい」と思いを込める。
この無料入浴サービスは、地震による被災者の皆さんに限られ、温泉組合加盟旅館であれば、それぞれの受け付け、フロントに用意されている用紙に、「住所」「氏名」を記入するだけで利用できる。
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長湯温泉無料お立ち寄り入浴サービス
期間:2016年4月20日(土)~4月30日(土)
時間:13:00~16:00
電話:0974-75-3111(道の駅ながゆ温泉内「長湯温泉観光案内所」)
場所:長湯温泉エリア
なお、対象者は、あくまで被災された方々で、「ラムネ温泉館」については、300円の割引料金となっている。ご注意を。
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無料入浴を実施中の長湯温泉旅館組合加盟の宿等
大丸旅館
大丸旅館外湯「ラムネ温泉館」
水神之森
かどやRe(アールイー)
翡翠之庄
紅葉館
丸長旅館
友喜美荘
上野屋旅館
かじか庵
中村屋
万象の湯
住所:大分県竹田市直入町長湯
電話:0974-75-3111(道の駅ながゆ温泉内「長湯温泉観光案内所」)
旅館組合公式サイト
http://xn--v8jzc2d5150ajpb.net/
■長湯温泉観光案内所
住所:大分県竹田市直入町長湯8043-1
電話:0974-75-3111
時間:9:00~17:30
定休日:年末年始(12月30日~1月2日)
駐車場:14台(無料)
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%95%B7%E6%B9%AF%E6%B8%A9%E6%B3%89%E8%A6%B3%E5%85%89%E5%8D%94%E4%BC%9A/
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