▲見えないところまでいちごでいっぱいの季節限定『いちごタルト』(330円)
東京都板橋区のパン屋・NEEDs(ニーズ)を紹介する。
東武東上線中板橋駅・北口改札を出ると、正面にコンビニエンスストアが2店並んでいる。視線を左に移すと視界に入る赤いテントの店がNEEDs。駅から徒歩0分、わずかに10メートルの距離だ。
(※価格はすべて税込みです)
▲中板橋駅北口の改札を出たら、歩き出さずに視線を左に。ほら!
「駅前のおいしいパン屋」が幸せの条件だとしたら、中板橋駅の住民は、そりゃあもう!
▲ドアを開けるといきなりショーケース
すべての商品に使用原料とアレルギー物質が明記されているので安心して選べる。でも迷う~
およそ50種類もあるパンを、すべてが店内で、ご主人の薬師神裕司さんがつくっている。ひとりでこれだけの種類のパンをこねて発酵させて焼くのは大仕事。いつ行っても裕司さんが休んでいる姿を見たことがないもんなあ。
焼きあがったパンはショーウィンドウに並ぶが、どんどん売れてゆく。決まった閉店時間がなく、「売り切れじまい」となっているのはこのためだ。
▲全粒紛食パン(左)とパン・ド・ミ(右) どちらも1斤350円
NEEDsのパンを支えているのが『北海道産小麦』と『白神こだま酵母』だ。開業にあたって様々な材料を試した末に出会った「NEEDsの基本」。
▲営業時間
▲お昼には売り切れてしまうことも
お店のサイトに十分な情報があるので、今回は地域編集長・タハラの個人的な感想を。
いい年こいたおっさんがパンについて熱心に語るのはちょっとねえ、と思う。思うけど、書かずにはいられない。
「初めて、パンを食べて泣きそうになった」と。
▲『トマト』(155円)の断面。
パンそのものに滋味があり「パンって、酵母って、生き物なんだ!」と教わった気持ち。トマトとバジルにイタリアの案内をされている感覚が。
▲『ナッツのタルト』(295円)
アーモンド・くるみ・カシューナッツが密度ぎりぎりまで載っている。ひと噛みごとに爽やかだったり、楽しくなったり、驚かされたり。口のなかで細かくなったかけらまでがおいしい。すくなくともひと口30回は噛んでほしい。
「おいしいだけでなく、こんなに心を動かされるパンをつくれるなんて、ご主人はパンの妖精でしょ?」と、奥さんの薬師神麻央さんにうかがった。
「いえいえ、元はフランス料理の学校を出て、その道の仕事に就いたんです。でも独立を考えたときにどうしてもパン屋がしたくなって」。
独立を前提に大手のパン店で勉強を重ね、開業の地として選んだのが中板橋だった。
2009年にいまの場所の2階に開業し、翌2010年に1階の店舗が空いたので移ってきたそうだ。なんと、NEEDsになるまえはたこ焼き屋だった場所なのだ。
ちなみに「薬師神(やくしじん)」という苗字は、ご主人の出身地・愛媛県宇和島市ではそう珍しくもないんだって。
▲ご近所の1ROOM COFFEEにパンの持ち込みができる
NEEDsで買ったパンは、1分もかからない場所にあるカフェ・1ROOM COFFEEに持ち込みOK。
パンの妖精(まだ疑っている)がこしらえたパンを、町でいちばん落ち着ける店でいただける。
中板橋、やるじゃない。
(ご主人の妖精疑惑はまだ根強く残っている)
▲NEEDsと1 ROOM COFFEEの距離は約60メートル。
※テレビ東京『出没!アド街ック天国』の中板橋の回でも堂々のランクイン。おふたりの馴れ初めまでが再現ビデオで!
関連記事:1 ROOM COFFEEおいしい空間とコーヒー
板橋ランチその4 駅近のごほうびフレンチ
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店舗サイト:http://pan-needs.jimdo.com/
住所:東京都板橋区中板橋23ー3
グーグルマップ → こちらのC
電話:03-6310-6407
開店時間:水~金曜日 7時30分
土・日曜日、祝日 8時30分
閉店時間:売り切れしだい
定休日:月・火曜日
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【■003 取材日:2015.1.14】
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