▲人気のオムライス(750円)
板橋区内で味わえるランチを『板橋ランチ』として紹介していこう、と思い立った。
ならば第1回は仲宿の洋食店『グリルふじ』で決まりでしょ。
この店、ランチ専門のメニューがあるわけじゃない。夜の営業時間と同じメニューをランチタイムにも選べるだけ。それでも栄えある第1回に選んだ理由は……「おいしいから」。これに尽きる。
▲『グリルふじ』の外観。ザ・洋食店のたたずまい
おとなりは立つたい焼きの『けんぞう』。
おいしい店が集まる一角なのだ。
▲いいじゃないの、このショーケース
▲「ふわとろ」でも「薄ピチ」でもない「ちょうどよさ」
オムライスの「オム」部分の火の通り方がすばらしい。表面はしっかり、内側はふんわり。鶏卵を多めにつかった厚みのある「オム」だからこそ実現した火の通し加減だ。
チキンライスの味も文句なし。ただし少食の人にはすこし量が多いかも。店主のお名前も「大森」だし。
▲壁にはメニューがずらり
基本的に、どの料理にもライス、味噌汁、お新香がついてくる。それでも多くのメニューが700円台の「板橋価格」。親子丼やかつ丼なんて字も見える。
▲短冊状のメニューは比較的新しいもの
一番人気は『チーズ入チキンカツ』(780円)だそうです。
▲店内の様子
テーブル席4つとカウンター2人ぶん。混雑時にはご相席でお願いしまーす。
▲「うまそうオーラ」あふれる店主の大森誠司さん
グリルふじの人気メニューのひとつに『クリーム入チキンカツ』がある。チキンカツとクリームコロッケが合体したようなオリジナルメニューだ。
店主の大森さんに「クリームコロッケだけでも揚げるのが難しいのに、チキンといっしょにするなんてかなりのテクニックなのでは?」と水を向けると「できる人はできますよ」と素っ気ない返事が。そうか、できるのは当然で、問題はその先なんだ。愚かなことを聞いてしまった。
料理の味はもちろんのこと、ごはんや味噌汁もおいしい。
「お米は茨城産。メニューに揚げ物が多いので全体が重くならないよう、味噌汁はやや薄口にしています」とのこと。しっかり計算されているのだ。
お話をうかがうなかで、大森さんの口から「実直」という言葉が出た。うん、じつにこの店にそぐわしい言葉だ。
▲プロに敬意を表して、ちょっと光らせてみた
■取材後記(というか、カキフライの思い出)
ちょうど1年ほどまえのある日、板橋区の地域編集長・タハラは無性にカキフライを食べたくなり、自宅から歩いて20分のグリルふじにまっしぐら。しかしその日は日曜日で、お店の定休日だった。
でもカキの形になってしまった脳みそは静まらない。しかたなくグリルふじにほど近いファミレスへ。ちょうどカキフェアをやっていたので『カキフライセット』を頼んだんだけど……。
おいしいにはおいしい。でも、なんかちがう。「カキフライ食ったぞー」という幸福感と満足度が足りなかったのだ。
翌日、再び20分歩いてグリルふじを訪れましたとさ。
▲幸福のカキフライ
※カキフライの提供期間は9月~3月です。
▲「寄り」でもう一枚!
『グリルふじ』の最寄り駅は都営三田線・板橋区役所前駅。A1出口から徒歩約2分。駅からの距離は約140メートルだ。
(※価格はすべて税込みです)
————————————–
住所:東京都板橋区仲宿63-5
グーグルマップ:こちらのH
電話:03-3964-1383
営業時間:11時~14時30分
17時30分~21時30分
定休日:日曜日
※完全禁煙
※スペースの関係でベビーカーの使用をお断りしています
————————————–
【■008 取材日:2015.1.22】
この記事へのコメントはありません。