▲博多豚十郎「ゆず塩豚骨らーめん」濃厚でありながら臭みのない豚十郎の豚骨ラーメンだからこそ生きる、柚子の酸味とほのかな苦みが素晴らしい。ここまでシンプルな足し算が成立するのも、ベースに研鑽しつくされたスープがあるからなのです。
ちょうど1年前に紹介した、筑紫野市紫の『たこ焼き はしもと』(地図を表示する)通称”たこはし”の続報をお伝えする。最大の変化といえば、前回の記事でも少しだけ触れた週末だけお店を手伝っていたお嬢さんが、とうとう彼女から奥さんになったこと。おめでとうございます、末長くお幸せに!
▲すでに提供中の新メニュー「めんたいマヨ味」は、目新しさこそないものの安定した美味しさで人気に。これも家庭人になった友太さんの心境の表れでしょう。もちろん、子福に恵まれますようにという願がかけられています。続々報は3代目誕生のニュースを兼ねるかも。
▲これも新メニューの「とり丼(780円)」の納豆トッピング(+100円) たこはしと言えば納豆です!
その”たこはし”がとっておきの新味、その名も「デミグラスたこ焼き」を開発中との噂をききつけ、さっそくお店を覗いてみた。調理師の資格をもつ二美さんが愛情をこめて煮込んだデミグラスソースを、友太さんのまん丸たこ焼きにかけると、アツアツでトロトロの新婚たこ焼きができるというわけ。いやあ熱い熱い、幸せのおすそ分けです。
▲画像は、おがみ倒して特別に作ってもらった、数ある試作品「デミグラスたこ焼き」のうちの一つ。これがこのままメニューに載る可能性は低いものの、味の方は折紙つきだ。たこ焼きが単なる子供のおやつではないと再認識させられた。いやはや、なんとなく想像できる味だったとはいえ、まさかこれほどの妙味とは。
このデミグラスたこ焼き、実は橋本さん夫妻の発案ではない。アイディアを提供したのは、友太さんの隣人であり、気のあう飲み仲間であり、頼りになる相談相手でもあるラーメン屋『博多 豚十郎』店主の柳瀬英樹さん。たこ焼きの新メニューについて頭を悩ませていた友太さんに、柳瀬さんが以前経営していた店のデミグラスソースをかけて食べさせてみたところ、胃と心をガッチリ鷲掴みにしたのがきっかけなのだとか。
▲たこはしと豚十郎は、ほとんどお隣さんの距離。ラーメンを食べた後でお土産に買って帰る、もしくはお腹のすき間にたこ焼きを詰めて帰るといったハシゴも可能。通常8個のところ、ハーフサイズの4個(330、340円)が選べるのが強み。
▲ラーメン専門店の名に違わず、基本的なメニューは「豚骨らーめん」「塩だれ豚骨らーめん」「ゆず塩豚骨らーめん」(すべて600円)のみ
▲豚十郎の元祖「塩だれ豚骨らーめん」がこちら。頭骨とゲンコツの配合量を工夫し、みごとに臭みのない濃厚な豚骨スープを実現している。過去には塩や醤油もてがけ、いずれのお店も有名店に育てた柳瀬さんが、ルーツに立ち返る意味で練り上げた入魂の一杯だ
▲唯一のサイドメニューにして、看板と呼んでさしつかえない数のリピーターを生んでいる「焼きめし(650円)」ハーフサイズとラーメンのセットもあります。
▲特筆すべきはこの、いく度の変遷をへて最後にたどりついた自家製チャーシューもそう。ぱっと見は浮いているように見えて、口に入れた途端にこれもスープの一部なのだと気付く。このマッチングセンスにベテランの凄みを感じます。
▲たこはしの橋本夫妻(左)と豚十郎の柳瀬さんはお互いの店を行き来する仲。単なる友達というよりは、良き仕事仲間のようです。
▲橋本さんの左手薬指にキラリと光る結婚指輪。すっかり大人の女性の雰囲気を漂わせた奥さんの二美(ふみ)さんと、こころなしか丸みを帯びた友太さん。幸せ太りってヤツですか・・・
熟練の豚骨ラーメン店店主の舌と、新進気鋭のたこ焼き職人の心意気、そして料理のプロでもある新妻の愛情が重なった三位一体の「デミたこ」は、残念ながら今すぐには食べられないのが辛いところ。二美さんが今の勤めを辞めて、たこはしの厨房に入る9月を待たねばならない。しかし、初お目見えまでにはきっと、さらなる進化を遂げていることでしょう。乞うご期待です。
▼たこ焼き はしもと
福岡県筑紫野市紫2-7-18
092-986-3465(電話注文可)
火〜土 11時30分〜22時
日曜日 11時30分〜21時
月曜定休
駐車場あり3台
イートインスペース(カウンター・テーブル)あり
▼博多 豚十郎
福岡県筑紫野市紫2-7-18
092-921-2520
11時〜15時30分(ランチのみ)
第1、3月曜日定休(祝日の場合は翌日)
駐車場あり
両店とも西鉄天神大牟田線紫駅より徒歩10分
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