これからの季節にぴったりな『天拝山歴史自然公園』を紹介する。
天拝山歴史自然公園は天拝山のふもとにある。九州最古の仏閣といわれ、藤の名所としても知られる「武蔵寺」に隣接した自然公園だ。豊かな緑があふれ、水上ステージや万葉植物園などがあり、市民の憩いの場となっている。また、つつじの名所としても知られている。
▲案内板の地図を添えておく。
▲水上ステージ、周りの池には釣り人の姿があることも。なにが釣れるのかは?
▲であいの広場の中央で和弓を片手に立つ、目つきの鋭い男性像。これを菅原道真と勘違いしている人の多いこと。正しくは藤原鎌足の子孫で藤原虎麿という、武蔵寺の建立に携わった人物だ。
▲天拝広場の中央、古墳を思わせる丘の上につつじ園がある。
▲階段を登り切ると、つつじやカエデに彩られた美しい空間が広がる。木陰が多く東屋などもこしらえてあって、弁当を広げるには最適のロケーションだ。
▲4月18日現在、ツツジはちらほらといったところ。最盛期は500本以上が咲き乱れる。
▲天神館の藤、見頃まであと少しだ。
▲こちらは菖蒲園。花が咲き始めるのは5月から。
▲公園内のいたるところに小径が巡らせてある。まるで迷路のようで、散策するのが楽しい。子供がいれば喜ぶはず。ただし、手すりのない急な斜面などもあるので、くれぐれも目を離さないように。
▲▼子供用の遊具も揃っている。のびのびと遊ばせるにはもってこい。へたに遊園地などに連れて行くよりずっと楽しい。
▼天拝山歴史自然公園を利用するにあたって注意してほしいことがある。園内の至るところで見かけるこの看板に、ギョッとすることがあるかもしれない。公園内には野良猫が多く、餌付けをする人が後を絶たない(餌やり自体は禁じられていない) その結果、猫の餌を狙って山からイノシシが下りてくるらしい。それだけが原因とは思えないけれど、くれぐれも食べ物のゴミは放置せず持ち帰るようにしよう。今のところ目立った人的被害はなく、お祭りの花火に慌てふためいたイノシシが、人ごみの中を走り回ったことがある程度だそうだ。
自分がもっと植物について勉強していれば、より一層楽しめるに違いないと悔しく思うこともある。訪れるたびに憶えられるだけ頭に詰め込んで、以前よりはだいぶ詳しくなった。しかし、自然公園に生い茂る植物の数を考えればまだまだだ。
毎年4月29日の『藤まつり』や10月の『筑紫野市祭』など、催し事の舞台となることも多い。春から秋の紅葉にかけて、天拝山は季節ごとに色とりどりの衣装をまとう。これを機に足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
▼天拝山歴史自然公園
筑紫野市武蔵626-5(地図を表示する)
JR二日市駅より徒歩15分
西鉄紫駅より徒歩15分
西鉄バス二日市温泉バス停より徒歩7分
駐車場あり
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