ロカマガ

大分市戸次にあるお食事処「神田や」といえば、「あじ寿司」だ。４カン300円とリーズナブルなのに、きちんとした寿司桶で出て来るのが、この上なく嬉しい。しかも、佐伯産「真あじ」を毎朝仕入れるだけに、新鮮で色合いも良く、プリッとして美味い。一口サイズのおかげで、大葉とワサビと、シャリと「あじ」の美味さが一気に味わえる。
「神田や」は今年で8年目を迎えるが、オーナーシェフは神田修さん（66歳）で、シェフの小山順さん（60歳）とで厨房と店内スタッフを務める。その手際は、見てて気持ちよく、美味さを後押しする。
聞けば、「一番人気は、やっぱり『あじ寿司セット』ですね」と神田さん。「あじ寿司セット」（620円）は、「あじ寿司」4カンと自家製麺のうどんが味わえる一押しメニューで、文字通り「看板に偽りなし」という訳だ。
うどんは、エビ天や肉、クロメ、わかめなど11種類と豊富だが、「あじ寿司セット」のうどんは「ごぼう天うどん」限定。
その理由を尋ねると「ここ（戸次）は、大分特産の『戸次ごぼう』の産地だから。そのごぼうの美味しさを多くの人に知ってもらいたいと思って」と神田さん。
モッチリ＆ツルリ食感の自家製麺も、カツオと昆布のダシがベースの優しいスープものど越し抜群。スープをまとったごぼう天は、スライスタイプではなく、太めの棒状タイプだが、サクッとした食感で、スジっぽさを感じさせず、ごぼうの風味が実に心地良い。
「ごぼう天は、棒状の方が、油をしっかり切れるし、ごぼうの旨さがしっかり味わえるんですよ」と神田さん。さらに「すぐ近くにJAの戸次野菜集出荷所がありますからね、いつでも上質のゴボウが手に入るんです」とも。

看板メニューの「あじ寿司セット」だが、「あじ寿司」とうどんは、定食でも味わえる。
これは「あじ・海老フライ定食」（720円）。「あじ寿司」2カンとちょっとミニサイズだがワカメうどんが付く。

エビがもたれ掛っていた野菜盛りは、実に繊細で彩り良し。細切りの大根やニンジン、キャベツのシャキシャキ食感も、添えられたベビーリーフや水菜の彩りも、しっかりと満足させてくれた。
「チキン南蛮定食」も「とり天定食」も同様に、「あじ寿司」2カンとミニうどんが付く。どちらも700円だ。

■その他メニュー（抜粋）■
いなり寿司（4カン）200円
あじ・いなり寿司セット（あじ寿司４カン・いなり寿司２カン）400円
カレー420円
カレーセット（ミニカレー・ごぼう天うどん・サラダ）620円
カツ丼570円
カツ丼セット（ミニカツ丼・ワカメうどん・サラダ）620円
天ぷら定食（ミニうどん・ご飯）800円
あじ刺身定食1000円
本日のおすすめ620円

なお、常連さんはもちろんだが、初入店の方にも「本日のおすすめ」は有り難い。「その日の魚や食材によって考える」そうで、因みにこの日は「サバのりゅうきゅう丼とミニうどん」のセットだった。