大分県

【湯平温泉】ドライブ途中に源泉掛け流しの温泉三昧

大分県由布市湯布院町の温泉スポット「湯平温泉」といえば、赤ちょうちんが連なる「石畳通り」がシンボルだ。
現在のような温泉街風情が出来上がったのは「江戸後期で、今から約300年前に工藤三助という人が現在の石畳を作ったのがきっかけ」(湯平温泉HP)と言われているだけに、湯平温泉は、石畳の坂を抜きには語れない。
石畳や脇道の石段に寄り添う静かな佇まいに合わせるかのように、気が付けば、歩く速度はゆっくりゆったり。
石畳通りには、公衆トイレも数か所配置されているので、安心してスローな石畳ウォークを楽しめる。嬉しい心配りだ。
温泉街を坂道に沿うように流れる花合野(かごの)川のせせらぎも心地良い。
坂道の途中には温泉宿や土産品店、お食事処が連なるが、点在する5か所の共同浴場も魅力だ。
共同浴場は、宿泊客にも人気だが、ドライブ途中の立ち寄り湯としても利用できるのがいい。
石畳通りを登りはじめてすぐの所には共同浴場の一つ、青い暖簾の「銀の湯」がある。
湯治場として栄えた往時を偲びながら、ゆっくり身を沈めたい。
共同浴場は「銀の湯」のほか、「金の湯」「中の湯」「砂湯」「橋本温泉」と全部で5箇所。いずれも、嬉しい源泉掛け流しで、入浴料金は200円。ただし温泉に必要なタオルなどのグッズは持参が条件となっているので、出かける際は、温泉マニアならずとも、車のトランクに温泉グッズ一式を備えておきたい。

さらに石畳を登ると、途中、青い「石畳の驛」がある。
「石畳の驛」にはトイレもあるので、ちょっと一休みするには持って来い。しかも、壁には古い写真が展示されている。「湯平いにしえの写真展」で、湯平温泉の歴史に触れることが出来る。
湯平温泉のある湯布院町といえば、4月16日の大分・熊本地震で湯布院温泉の被害がマスコミ等で大きく報じられたが、同じ湯布院町ながら、湯平温泉は大した被害もなく、21軒あるの宿のうち、20軒が地震後も営業を続け、一時休業した一軒も4月末には通常営業にこぎつけた。
とはいえ、GW期間中を含め、熊本・大分地震以後の宿泊予約は、熊本の黒川温泉や大分の長湯温泉同様に、ほとんどがキャンセルとなった。
そんな湯平温泉だが、2016年5月22日(日)、今年で137回を数える「湯平温泉祭り」が盛大に開催された。

▲画像提供:湯平温泉観光協会

湯平温泉観光協会理事の麻生幸次さん(47歳)は「ありがたいことに、例年を上回る方々にお越しいただき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。おかげで、湯平は元気だぞってアピールすることができました」と、その成果に期待を寄せる。
とはいえ、訪れる人は地震の影響でGW以後も激変。「このままでは6月以降の見通しも危うい」と不安は拭えない様子で、「やまなみハイウエイでつながる別府温泉や湯布院温泉、黒川温泉、そして阿蘇と、みんなが一丸となって前進していかなければ」とも。

湯平温泉では、夏から秋にかけ、今年も元気イベントが開催される。
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イベントスケジュール
大ソーメン流し:7月31日(日)
白熊(はぐま)祭り:9月
ツール・ド・湯平:10月
山頭火展:11月
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宿一覧(順不同)
山荘松屋
上柳屋
花合野(かごの)
石丸旅館
宿彩 暁雲荘
つるや隠宅
旅館 都屋
旅館 菊水
旅館 まるや
やまとや旅館
癒しの宿 鷹勝
宿潦ばん屋
ゆけむりの宿 花木綿
旅館 志美津
旅館 山城屋
旅館 白雲荘
大吉旅館
旅館 坂本屋
清流とほたるの宿 高尾荘
旅館 いづもや
奥ゆのひら 花灯り

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湯平温泉HP
http://www.yunohira-onsen.jp/
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湯平温泉共同浴場
「金の湯」6:00~22:00(トイレ・コインロッカー)
「中の湯」6:00~21:00(偶数日男性専用、奇数日女性専用、トイレ・コインロッカー)
「砂湯」6:00~21:30
「銀の湯」6:0021:30(トイレ・コインロッカー)
「橋本温泉」6:00~21:30(トイレ)
電話:0977-86-2367(湯平温泉観光協会)
定休日:無休
駐車場:観光協会共同駐車場2カ所40台(無料)
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湯平温泉観光案内所
住所:大分県由布市湯布院町湯平356-1
電話:0977-86-8134
時間:10:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B9%AF%E5%B9%B3%E6%B8%A9%E6%B3%89%E8%A6%B3%E5%85%89%E6%A1%88%E5%86%85%E6%89%80/

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