大分県

「木浦すみつけ祭り」は、塗って塗られて真っ黒大歓迎

▲画像提供・宇目振興局

大分県佐伯市宇目木浦鉱山の山(さん)神社で、2016年2月13日(土)、2年に一度の「木浦すみつけ祭り」が開催される。
「木浦すみつけ祭り」は、銀や鉛、スズを産出することで栄えていた木浦鉱山由来の祭りで、戦前は、鉱山での作業の安全祈願のため、鉱山に従事する方々のみで行われていた。
「木浦すみつけ祭り保存会」の事務局を務める佐藤栄伸さんによると「地区のお年寄りの方の話では、戦時中はもちろん、戦後の混乱期には中断していた祭りですが、その後、木浦を明るく元気にしよう、と地区を挙げての祭りとして復活させたそうです」と。

祭りの呼び物は、その名のとおり、すみを付けること。カットした丸のままの大根の切り口に鍋炭をこすりつけ、その大根で居合わせた人たちで、顔にすみを塗り合う。
だれもが、すみを塗って塗られて大喜びの、笑顔いっぱい、元気モリモリの祭りだ。「これで無病息災、家内安全、福来たる」と、この日に限っては、参加者全員が真っ黒大歓迎。

▲画像提供・宇目振興局

「すみつけ」に使う大根は800本ほど用意され、9:00ぐらいから無料配布される。ただ、鍋炭をこすりつけるのは、11:30から始まる「すみつけ」開始の頃合いを見計らってから。なので、そんなにあわてる必要はない。

なお、当日は、木浦鉱山ならではの伝統芸能が披露される。
まずは、木浦鉱山に女中奉公に来た女性が子守をしながら歌ったという「宇目の唄げんか」。そして鉱山での作業の様子を今に伝える唄が披露される。ユリ鉢をゆすって鉱物を選び出す際の「ユリ唄」、そして風を送り、燃える炎と熱で鉱石を溶かす際の「フイゴ唄」、鉱石を掘るために岩に穴を開け、岩を割る際の「セットウ唄」だ。
こうした鉱山ならではの伝統芸能に触れ、活気に満ちていた鉱山の往時に思いを馳せれば、「すみつけ」のご利益倍増、間違いなしだろう。

なお、祭りの会場では、「しょうが湯」や「ぜんざい」の無料配布が行われるとのこと。至れり尽くせりだ。
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祭りの日程
神事:9:45~(山神社)
開会行事:10:15~(主催者、来賓あいさつ、花餅まき、鏡割り)
芸能披露:10:45~(宇目の唄げんか、ユリ唄、フイゴ唄、セットウ唄)
荒神舞:11:20~(山神社から荒神が舞い降りる)
すみつけ開始:11:30~(花火が合図)
境内散会:12:00(散会後、荒神が区内全戸を回り、厄を払う)
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事務局からのお知らせとお願い
地区内では、正午から13:30まで交通規制(一方通行)が行われるので、国道326号から来られた方は、お帰りの際は、「御泊」から「西山吐」へと経由する迂回路をご利用ください。所用時間は20分~30分です。
なお、会場から御泊までは急カーブの連続ですが、特に注意が必要な急カーブでは警備員が待機していますのでご安心ください。
MAP

<イベント情報>
イベント名:木浦すみつけ祭り
日時:2016年2月13日(土)9:45~
会場:木浦鉱山「山神社」
住所:大分県佐伯市宇目木浦鉱山
電話:0972-52-1111(佐伯市宇目振興局)
料金:無料
駐車場:木浦小・中学校跡グラウンド
アクセス:国道326から9キロメートル(約15分)

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