福岡県

再演「南の館の物語」菅原道真公が愛されるわけ

昨年7月に上演され、好評を博した「語り芝居 南の館の物語」が、今年も太宰府館(地図を表示する)で催されます。

遠いむかし、謂れなき罪をきせられ都から太宰府へと左遷された菅原道真公は、太宰府政庁のはずれにある南館に幽閉されました。華やかな都での暮らしとは比べるべくもなく、困窮を極めた生活。せめてもの慰めは、まだ幼いふたりの子供の存在でした。しかし、道真公はこの地で最愛の息子を亡くし、失意のもと自らも病を得て、華々しい栄達の道から急転直下の人生に幕を下ろします。
今でも太宰府・筑紫野の両市には、道真公にまつわる様々な言い伝えや史跡が残っています。それらの伝説を紐解きながら、亡き父親とのつつましくも暖かい暮らしぶりを、ただ1人残された娘の紅姫が語ります。


▲左上から時計回りに、榎社、鯰石、隈麿の墓、姿見池。いずれも物語中で登場する道真公ゆかりの史跡です。


▲道真公の終の住処である榎社の片隅に建てられた紅姫の石碑。天満宮からは少し離れた場所にあります。

主演は昨年と同じく語り芝居の第一人者、岩城朋子さん。類まれな声色でたくさんの役を演じわける才能の持ち主であり、卓越した演技力で多くのファンの心をつかんで離さない、九州屈指の実力派舞台女優でもあります。近年は楽器の演奏者とのコラボイベントや、歴史上の偉人たちを題材にした語り芝居で注目を浴びています。


▲舞台「くるみわり人形」の出演者と。


▲「神武天皇東征記」筑前琵琶奏者の寺田蝶美さんと。

学問の神様として太宰府天満宮に祀られている菅原道真公は、世を憂い、おのれの不遇を嘆き、自分を貶めた相手を呪って、都に天災をもたらした畏怖の対象でもありました。平成の世になった今でも、京都と福岡では道真公に対する印象に大きなへだたりがあります。では、道真公がこの福岡で、たくさんの人に愛されているのは何故なのでしょう。そのわけをあらためて、8月6日太宰府館で感じていただけたらと思います。

参考記事:『南の館の物語』岩城朋子さんインタビュー(2015-7-15)、菅公伝説の陰に・・・『紅姫供養塔』(2015-6-29

▼親子で感じる心のWaコンサート
第1部
障がい者バンド「ピュアハート」コンサート
第2部
語り芝居『南の館の物語』
原作 前野りりえ 役者/脚本 岩城朋子
音楽 和田名保子

日時 2016年8月6日 土曜日
時間 14時〜16時(13時30分開場)
会場 太宰府市宰府3丁目2-3 太宰府館3Fまほろばホール
料金 大人(高校生以上)1500円 子供 500円
定員 200名
問い合せ先(要事前申込み 担当:小川)
電話 092-260-1907
メール yuki-event@yukieng.co.jp

※電話で申し込みの際は「心のWaコンサート」の件でとお伝えください。
※メールでお申し込みの際は、名前、連絡先、住所(市・区まで)、人数と内訳(高校生以上・小中学生・未就学児)を明記してください。こちらからチケット代などのご連絡をいたします

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