大分県

野口朝日堂のロングセラー名物「うず巻」は驚きの長さ

大分県臼杵市野津町の野口朝日堂といえば、丁寧に練られた餡子がたっぷり巻き込まれた吉四六の里「うず巻」が名物だ。
うず巻は、生地を焼いたら、たっぷりの小豆のこし餡を塗り広げ、しっかりと巻く。巻き上がれば、なんとその長さは、一本が40cmを超す。
この長さには、一升瓶の清酒も、さすがに舌を巻く。
野津町では、古くから毎年11月3日、4日に、秋祭り「三日市」が開催されているが、うず巻は、野口朝日堂が、祭り開催当日のみの限定販売として登場させたのが始まりで、その後、野口朝日堂の定番商品となり、以来、100年を超すロングセラー商品として、今も根強い人気を誇る。
現オーナーは、4代目の野口新一郎さん(55歳)で、奥さんの悦子さん(55歳)とで作り続けている。たっぷりの餡子もだが、お二人の真心も盛り盛りで、今なお、安定の一本として人気は衰え知らずだ。
40cmを超す一本のうず巻に使用する餡子は、ほぼ1kg。ふんわり生地にたっぷりと包み込まれた餡子は、あたかも練り羊羹かのような艶やかな存在感を漂わせ、食を誘う。
しかも、このうず巻、素朴で、巻き上げたら、そのままの姿で完成だ。実に正味の丸のままの一本で、両端を薄くスライスして綺麗に切り揃える、などといった綺麗さや見栄えにはこだわらない。
端っことはいうものの、この力強さや無駄のなさ、さらにはおまけ感、お得感が、餡子ファンをくぎ付けにする。
スライスすれば、タルトやロールケーキを思わせるが、野口朝日堂名物の「うず巻」だ。こう見えても、餡子が出しゃばり過ぎず、ふんわりしっとりした生地とグッドバランスで、のど越しも良く、慌ててお茶を欲しがることもない。お土産に持って来いのド迫力の一本で、2cm幅にスライスすれば、優に20人分、20皿分はあるので、ティータイムを賑やかに盛り上げてくれそうだ。
一気に20人分は無理、という場合は、2分の1、ハーフサイズをオーダーしよう。オーダーすれば、悦子さんが半分にカットしてくれる。「家族が小人数になったせいでしょうね、ハーフサイズを希望される方が増えたんですよ」と悦子さん。
ハーフサイズでも、20cmオーバーで500gは軽く超える。定番サイズと同様に、専用の袋が付くので、こちらは、少人数世帯の友人や知人宅などへのお土産に最適だ。

うず巻は、毎日が手作りで、販売本数に限りがあるので、早くに売り切れる場合がある。出向く際には、事前に電話で予約するのがおススメだ。その祭、希望本数もだが、丸ごと一本かハーフサイズかを添えよう。

<スポット情報>
店名:「野口朝日堂」
住所:大分県臼杵市野津町二区
電話:0974-32-2041
時間:9:00~19:00(売り切れあり)
休業日:第2日曜日&第4月曜日
駐車場:店舗前1台と隣接の公園有(無料)
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E6%9C%9D%E6%97%A5%E5%A0%82/

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