個人メドレーのような4面焼き」
東京都板橋区仲宿のたい焼き店『けんぞう』でこの時期にだけ食べられる『桜あん』を紹介する。
『けんぞう』のたい焼きメニューは『塩入小倉あん』『小倉あん』『クリーム』(すべて140円)のレギュラー3種類に、時節ごとの限定たい焼きを加えた4種類。冬の味として親しまれていた『焼芋あん』の代わりに登場した春のたい焼きが『桜あん』だ。限定品だけどやっぱり140円!
▲気のせいか、光ってる
▲たい焼きコンダクター
▲たい焼きと桜、お似合いです
▲「あん」の中には桜の葉の塩漬けが
厚みは5センチを超え、重さは180グラムに迫る。
■その味やいかに?
板橋区の地域編集長・タハラは薄めのこぶ茶で『桜あん』をいただいた。そのときの印象を気取って書けば「春の夜の朧(おぼろ)月」。ほんのりした「あん」の甘みに桜の葉の塩味がアクセントとなって、ホっとできる優しい味だ。
■店主の内藤実さんにうかがった
内藤さんは「小麦粉を知り尽くした男」。長年の研究の末につかんだ配合によって、たい焼きの皮は「それだけ食べでもおいしい」し、「時間が経っても固くならない」。
その皮とマッチする「あん」の開発には、さぞや苦労したのでは? と聞いてみた。「いやいや。140円のたい焼きだから高級な素材をつかうわけにもいかないし、皮優先で味をつくったんです」と、あっさり。なんか、かっこいいぞ。
▲見るたびにほれぼれする職人芸
『桜あん』を含めた4種類のたい焼きの売れ行きは「ほぼ横並び。曜日や時間帯によってバラつきはありますが、トータルで見れば数%しかちがわないんですよ」。じゃあ『桜あん』もレギュラーに? 「桜が散ったらおしまいです。いつまでも売ってたら姥桜になっちゃうよ」だって。いよっ!
▲「あん」たっぷり!
▲手土産としても極上です
『けんぞう』から歩いて行ける距離にある石神井川は桜の名所。このたい焼きをほおばりながらのお花見、盛り上がりそう。
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『けんぞう』
お店についての詳しい記事は → 「両面? いや、4面焼き! 『立つ』たい焼きがここに」
住所:東京都板橋区仲宿63-5
電話:03-3964-2873
営業時間:9時30分~20時
定休日:月曜日(祝日は営業)
※テイクアウトのみ、電話予約可(5匹から)
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(※価格はすべて税込みです)
【030 取材日:2015.3.22】
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