大分県豊後大野市三重町の白山川の源流、大白谷に夫婦岩がある。向かって右が雄岩で高さ12m、左が雌岩で高さ8m。
その雄岩と雌岩をつなぐしめ縄が、新春を前に新しく張り替えられた。しめ縄は今年収穫した稲わらで作られており、長さはほぼ15mで、真っ白な紙垂(しで)が風に揺れ、神々しさを漂わせる。
場所は、名水白山川に沿う県道718号を山間へ走り、稲積水中鍾乳洞横をさらに奥へと入った山間だ。稲積水中鍾乳洞の先で、道路は宇目方面と大白谷方面とにY字に分かれるが、右方向、大白谷へ進む。途中から道路は杉林に覆われ、道幅も狭くなる。さらに奥へと進むと清流に佇む夫婦岩が目に入る。夫婦が並ぶ姿だ、と仲睦まじさを感じるものの、冷たい透明感のある清流に佇む凛とした姿に、身の引き締まる思いがする。
右側の雄岩は、その鏡面的な岩肌が、こちらに向かって何かを語り掛けているようで、自然とお願い事をしたくなる。まさに新春にふさわしい、静かな山間のパワースポットだ。
夫婦岩へ出かけるなら、日本一の水中鍾乳洞、稲積水中鍾乳洞がおススメだ。
山間のドライブ疲れを癒したいなら、茶寮「やませみ」に寄りたい。お食事処だが甘味処気分で寄るのもいい。ぜんざいやあべかわ餅、あげだし餅で、正月気分に浸ろう。餅は昔ながらのつき餅だけに、よ~く延びるので、健康で長生きにご利益がありそう。3品とも抹茶が付いて700円。
夫婦岩と言えば、縁結びや夫婦円満、恋愛成就にご利益があるとされるが、夫婦岩を参拝した後は、真名野長者伝説にあやかりたい。真名野長者は炭焼小五郎だが、小五郎が結婚して後、大金を得て長者となる。その真名野長者伝説に登場する人物にゆかりのある饅頭が、三重町の老舗「一六本家」で買える。長者伝説にちなむ饅頭は、「長者桜」「長者饅頭」「小五郎珈琲」「橘」「竹炭饅頭」の5品だが、2個ずつをセットにして化粧箱入りにしてもらえば、縁起のいい饅頭の詰め合わせになる。運気が高まりそうな真名野長者ゆかりの饅頭は、まさに幸運の「出世饅頭」と言えそうだ。
年末年始の営業時間
稲積水中鍾乳洞
大分県豊後大野市三重町中津留300番地
休業:無休
時間:9:00~17:00
電話:0974-26-2468
茶寮「やませみ」
大分県豊後大野市清川町伏野(三重町境)3675
休業:2016年12月29日(木)~2017年1月2日(月)
時間:11:00~17:00
電話:0974-35-2862
老舗「一六本家」
大分県豊後大野市三重町赤嶺3007-5
休業:2017年1月1日(日)
時間:9:00~17:00(売り切れによる早めの閉店あり)
電話:0974-22-1600
この記事へのコメントはありません。