大分県

「菅尾・犬飼・宮迫」石仏の初春詣では国指定記念日に

大分県豊後大野市の三重町にある「菅尾石仏」が、国の史跡指定を受けたのは1934年1月22日で、2017年1月22日(日)に83回目となる指定記念の1月22日を迎える。
「菅尾石仏」は平安時代後期の磨崖(がい)仏とされ、鮮やかな色彩を残す阿弥陀如来像を中心に五体の仏像が岸壁に浮き彫りにされている。
向かって左、阿弥陀如来像の右手に薬師如来、先手観音が、左手、向かって右には十一面観音、多聞天が並ぶ。
このほか、豊後大野市では、犬飼町の「犬飼石仏」、緒方町の「宮迫石仏」も、「菅尾石仏」とともに1934年1月22日に国の史跡指定を受けており、2017年1月22日(日)に国指定83年目を迎える。
岸壁にピッタリと密着するように建てられた木造のお堂が特徴的なのは、犬飼町の「犬飼石仏」。平安時代後期から鎌倉時代の作だと伝えられている。
犬飼石仏は、そのお堂の中に彫られた不動明王が中心で、不動明王は右手に剣、左手には縄を持つ。
緒方町の「宮迫石仏」は、「西石仏」と「東石仏」とがあり、彩色が鮮やかに残る。「西石仏」は、向かって左から薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来像が並ぶ。平安時代後期に彫られたと伝えられている。
「東石仏」は、2.4mほどの大日如来像が中心に位置し、向かって右手には不動明王を従えている。
国の指定史跡は、文化財保護法第109条第1項の規定に基づき、国が指定した史跡で、「菅尾石仏」「犬飼石仏」「宮迫東・西石仏」の指定は、石造文化の宝庫といえる豊後大野市にとっては、実に嬉しい。2017年の初春の石仏詣でを、と考えるなら1月22日(日)がおススメだ。
なお、「菅尾石仏」は、1964年5月26日に国の重要文化財に指定されている。深い歴史性と共に、高く評価された芸術性にも思いを巡らしてみたい。

【お願い】
菅尾石仏につきましては、申し訳ありませんが、落雷により破損した屋根の改修工事のため、下記工事期間中は拝観はできません。
ご不便をおかけしまして申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
2017年1月6日(金) ~2017年 3月31日(金)
※工事の進捗により、終了が早まる場合もあります。

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参考
豊後大野市の国指定史跡
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MAP
菅尾石仏
住所:大分県豊後大野市三重町浅瀬
犬飼石仏
住所:大分県豊後大野市犬飼町田原
宮迫東・西石仏
住所:大分県豊後大野市緒方町久土知

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