九州

「かぎや」のカレーもソフトも、うすき味噌が鍵を握る

大分県臼杵市の「カニ醤油」は、慶長5年(1600年)に創業して以来今日までの410年を超える長きにわたって、臼杵の地で醤油と味噌を醸造し続けている。店舗には、創業時の店の名前だった「鑰(かぎ)屋」が根付くカフェが併設されている。カフェの名前は「かぎや」で、味噌どころならではの「今日の味噌汁」の赤いお椀がシンボルだ。
人気メニューの一つに、伝統の味噌を使った「味噌カレー」がある。冷奴と漬物が付いて650円だが、プラス100円で日替わりの味噌汁を付けることができる。熱々の味噌汁から立ちのぼる湯気が味噌風味を漂わせ、食を誘う。味噌汁は、冬らしく大根やニンジンといった根菜がたっぷりで、ホッコリする。
香味野菜と一緒に味噌を煮んだカレーは、トッピングの刻み海苔と自家製もろみとが相まって、味噌風味が鼻先をかすめる。まさに和風カレーそのもので、ことのほか、丼が似合う。チョッピリ辛さを感じるが、口の中に、じんわりと広がる心地よいスパイシーさが、後を引く。「家カレーは孫や子どもに合わせて甘口なので、たまにはチョッと辛めのカレーが食べたくなる」と足を運ぶ常連さんも多いとか…。
たっぷりの大豆の食感も楽しい。
冷奴には、カニ醤油自慢の「とうふ醤油」が添えられる。甘めの優しい味だ。
女性に大人気の「まかない飯」もおススメだ、麦ごはんにたっぷりのもろみ、別府湾ちりめん、刻み海苔にいりごま、ネギとトッピングもたっぷり。並ぶ徳利には、だし汁が入っている。まかない飯も、味噌カレー同様に漬物と冷奴がついて650円。カレーと同様に100円で味噌汁を付けることができる。
まずは、ご飯と一緒にそれぞれの味を楽しもう。
そして、頃合いを見計らって徳利のだし汁を回しかけよう。そのまま食べて良し、熱々のだし汁をかければ、ザブザブッと気分はお茶漬けだ。美味しさ2度の、嬉しいツータイプだ。
慶長5年、1600年といえば、16世紀最後の年で、時代は安土桃山時代。この年に臼杵でカニ醤油の味噌や醤油の歴史が始まったわけだが、地区350年を超す蔵造りが、城下町風情を今も静かに醸す。
カフェ「かぎや」には、ギャラリースペースもあり、絵画や陶器、木工品などが並ぶ。
一角には、明治、大正、昭和と古き往時をしのばせる写真などが展示されている。むき出しのままの配線や陶器でできた昔ながらの碍子(がいし)にも、長きにわたる歴史と伝統の重さを感じさせる。
店頭には、味噌や醤油をはじめ、多彩な調味類が並ぶ。
どの商品も、400年を超える歴史や伝統が脈々と受け継がれているが、そういった重みとは裏腹の、遊び心たっぷりのネーミングが印象深く、楽しい。
これは、「ジェームズポンズ」だ。カボスのポン酢だけに、酸っぱいけどスパイではない。
そしてトーストやヨーグルトにおススメの、味噌ジャム「ジョニー・パン・ディップ」だ。
生姜焼きや煮魚にもいい、生姜たっぷりの万能生姜焼きのタレは「レディー・ショガ」という。
そして、「ダーシィハリー」。無塩タイプのだしなので、味噌汁の塩分と重ならない。薄味を好む方や薄味に心がけている方々には最適だ。
カフェ「かぎや」には、人気の味噌の魅力が、もう一品ある。味噌ソフトクリームだ。味噌のクランチがグッド食感で、カリカリッと香ばしい音を奏でる。これはミニカップ(210円)だが、コーンタイプ(310円)もある。
バニラと特製の濃厚味噌ソース、サッラサラの味噌パウダーが甘さに強弱をつけてくれるので、味わい深く、ヒンヤリとした甘さが口の中に広がる。まさに、味噌のカニ醤油ならではのご当地ソフトクリームだ。
<スポット情報>
店名:カニ醤油
http://kagiya-1600.com/
住所:大分県臼杵市大字臼杵218番地
電話:0972-63-1177
時間:9:00~18:00(カフェ~15:00で売り切れあり)
休業日:毎週火曜日
席数:10席
駐車場:市営共同駐車場有
MAP
https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%8D%B5%E5%B1%8B/

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