大分県

小松明(こだい)火祭りは、1万3千本の炎がゆらゆら

大分県豊後大野市緒方町では、2016年8月14日(日)、闇に包まれた緒方平野を松明(たいまつ)が彩る「小松明(こだい)火祭り」が開催される。
緒方平野を流れる緒方川の、原尻の滝上流に架かる「原尻橋」が、一夜限りの、炎に包まれた幻想的な姿を闇夜に浮かび上がらせる。
「原尻橋」は、1923年(大正12年)に架けられた長さ73mの石橋で、五連のアーチを誇る。
火祭り開催当日の午後になると、地元の方々によって、欄干に沿って松明が並べられる。一本一本にビニール袋をかぶせてあるが、これは、灯油の蒸発防止や突然の夕立に対処するためだ。
さらに、アーチの形状に長さを調整した松明が、アーチに沿って欄干から吊るされる。あとは、夜を待つだけ。
祭りの舞台は、日本の滝百選の「原尻の滝」および緒方川流域に広がる、農村景観日本百選に名を連ねる「緒方平野」一帯。
市民によって設置される松明は、およそ1万3千本で、緒方平野一帯の田んぼのあぜ道や農道、市道、国道沿いに並ぶ。
注目の点火は、19時30分。響き渡る花火の音が合図だ。見渡す平野のあちらこちらで、松明が次々に灯る様は、まるで炎の入場行進を見ているかのようで、圧巻。見物する方々からも歓声が上がる。
灯る松明は、このあと、深夜まで緒方平野を彩り続ける。

「小松明火祭り」の始まりは、コメの豊作を願う虫(害虫)追い行事だと…。まさに、先人の知恵だ。さらには、江戸時代、厳しい年貢の取り立てに反旗を翻し、処刑された、原尻奥乃丞というお庄屋さんを弔うため、とも伝えられている。
一本一本のゆらめく炎は、幻想的で、見ていて飽きることはない。

【交通規制】
なお、当日8月14日(日)は、道路の混雑を避けるため、18時30分から周辺道路で交通規制が行われる。係員の指示や標識に従うなどの注意が必要。
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小松明火祭り
日時:2016年8月14日(日)19:30~
会場:原尻の滝・道の駅原尻の滝周辺&緒方平野一帯
住所:大分県豊後大野市緒方町原尻
電話:0974-42-2111(豊後大野市緒方支所「小松明火祭り実行委員会」)
駐車場:道の駅原尻の滝および臨時駐車場(係員、標識に従ってください)
MAP(原尻の滝)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%8E%9F%E5%B0%BB%E3%81%AE%E6%BB%9D/

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