鹿児島県

美男子武将「宇喜多秀家」と元平家水軍「平野家」

【鹿児島県垂水市】
==戦国時代の超イケメン武将「宇喜多秀家」が鹿児島に住んでいたの知ってます?==

鹿児島では平家の落人とか○○の薩摩落ちという言葉を時々聞きますね。
今(2016年)、NHK大河ドラマでやっている『真田丸』の主人公「真田信繁 (幸村)」も、「豊臣秀頼」を守りながら現在の鹿児島県南九州市頴娃町に落ち延びたと言われる『幸村の薩摩落ち』伝説が残っています。

さて今回は史実として確かである「宇喜多秀家」が薩摩に落ち延びてきた時の史跡『宇喜多秀家公潜居地跡』を訪ねてみました。

鹿児島県垂水市には関ヶ原の合戦で島津義弘と共に西軍で戦った武将「宇喜多秀家」が敗走後島津領に落ち延び、島津義弘の命の元、現在の垂水市で生活していた平家の落人である「平野家」に匿われたという話が残っています。

==山の中にひっそりと存在する『宇喜多秀家公潜居地跡』==

『宇喜多秀家公潜居地跡』は鹿児島県垂水市にあるのですが、非常に判り辛いところにあります。
▲道の駅たるみずに貼られている地図。ポイントになる「平野橋」が土地勘の無い方には判り辛いです。私も場所が判らず、この付近と道の駅たるみずを2,3回往復しました…。

道の駅たるみずから霧島市方面に車で走って約5分のところ左手に平野屋敷があります。
▲平野屋敷。
関ヶ原の合戦より薩摩へ落ち延びた武将「宇喜多秀家」を「島津義弘」の命により極秘に守った平野家の屋敷。
この平野家も源平合戦時敗走して下ってきた平家一族の末裔で、平氏政権下で培った船舶の技術を元に生計を立て、現在の鹿児島県垂水市に腰を落ち着けた。今もその子孫が昔からを教えを守り、当時からの伝統を伝えています。
▲平野屋敷の道路沿いには大きな説明看板があるので判りやすいと思います。
▲道の駅たるみずから霧島市方面に走ってきて平野屋敷の手前にあるのが「平野橋」です。
▲橋を渡ってすぐ右にある細い道に入ります。
▲少し進むと画像の開けた場所が出てくるので、ここで車に停めます。
▲車を降りて近くにある階段は昇らずに、細い道を山の方へ進みます。

▲細い道をさらに進んで行くと…
▲道の分岐を示す看板が出てきます。
▲「七人塚」は山伏に化けて平家の落人を追ってきた源氏の七人の残党狩りを、平野家の剣客がこの地で斬り倒し供養したと言われる場所です。


▲少し開けた空間にずっしりと大きな大木があり、それが祭られている様です。

▲『宇喜多秀家公潜居地跡』はこちら。現在は祠が置かれています。

▲近くには『秀家公家臣の墓』もありました。

==地元ではあまり知られていないスポットですが…==

以前より「宇喜多秀家」に所縁のある岡山県からは鹿児島でのツアーコースに含まれており、県外から訪れる方々がいらっしゃったそうです。
岡山県を中心として全国にある所縁の場所で「宇喜多秀家」を顕彰する動きがあり、鹿児島県垂水市でもその動きがあるとか。
▲宇喜多秀家が潜居していた牛根で読んだ詩

今回の取材で運良く現在の平野家当主の方にお話を聞く事ができました。

言い伝えによると、切っ掛けは島津義弘からの命令でしたが、平野家が大隅へ逃げてきた時に所持していた古文書や仏典を読み解いたり、天候に拘らず毎日近くの居世神社や周りの史跡をお参りしている姿を見て、地元の方々からはだいぶ尊敬されていた様です。
島津忠恒と前田利長による宇喜多秀家への助命嘆願が受け入れられると薩摩を去るのですが、何かを感じた平野家ではその後、平野家の先祖と共に宇喜多秀家も毎年祀ってきたそうです。

宇喜多秀家が垂水に潜居していた事を島津家が公にしたのは、江戸時代後期に制作された『三国名勝図会』だったとか。

平野家でのお話はまだあまり表に出ていない様ですので、宇喜多秀家への顕彰活動が進めばひょっとすると、地元の方々との交流話がもっと出てくるかもしれませんね。
▲道の駅たるみずには宇喜多秀家と豪姫の大きな顔出し看板もあります。

■宇喜多秀家公潜居地跡
住所:鹿児島県垂水市牛根麓柿原2008
宇喜多秀家公潜居地(たるみずinfo):http://www.tarumizu.info/spot/history/4/

■道の駅たるみず
住所:鹿児島県垂水市牛根麓1038-1
営業時間:物販/9:00~19:00
レストラン/11:00~15:00
テイクアウトコーナー/10:00~18:00
温泉/13:00~21:00 (最終受付は20:00・定休日 毎週水曜日~祝日の場合は営業)
足湯/10:00~日没

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