大分県臼杵市野津町のお土産とお食事の店「おへまハウス」はうどんが大人気。その名も「ぴんころうどん」と、何やら意味ありげだ。
ぴんころとは、そう、「ぴんぴんころり」の短縮形だ。
野津町と言えば、とんち話で語り継がれている吉四六さんがシンボルだが、吉四六さんは死ぬ前も苦しむことなく、88歳の長寿を全うしたと伝えられていることから、「ぴんころ」は、それにあやかった呼称で、健康長寿の旗印、というわけだ。
ぴんころうどんは細麺で、見た目、茶そばそのもの。ヨモギ色に見えるのは、大分のスーパー甘藷「甘太くん」の若葉で作られたパウダーが、生地に練り込まれているためだ。実は、甘藷の葉には、ホウレン草の2.7倍のカルシウムやホウレン草の1.3倍の鉄分など体に嬉しい成分が含まれているそうで、こうした色合いは、甘藷パワーを内に秘めている証だ。
ぴんころうどんは、「野津町を元気にしたい」「甘太くんを売り出そう」というお母さんたちの熱意と創意工夫から生まれただけに、元気印のパワフルうどんだ。
トッピングの野菜のかき揚げは、野津町産の玉ねぎにネギ、甘太くん、三つ葉にかまぼこと豪華な顔ぶれで色どりもいい。モッチリとしてのど越し抜群の細麺は、サックリ食感のかき揚げとの相性は抜群。スープは、ツボを押さえたしっかりした味わいながらもあっさり目なので、最後まで飲み干したくなる。
添えられた沢庵と高菜の漬物も、「田舎らしい」「お母さんの味だ」と一目でわかり、食を誘う。
甘太くんの若葉のパウダーは、うどんだけではない。抹茶塩かと見惑う色合いのつけ塩にもなっている。自慢の逸品だ。
これが、さらさら食感で塩加減も絶妙で美味しい。サクサクのかき揚げに沿えれば、美味さも倍増。揚げ物には持って来いだ。
カレーもおススメだ。ぴんころカレーで、素朴な昔ながらのお母さんの味、家庭の味だ。どこか懐かしさを感じる優しい味わいで、潜むゴボウがヘルシーで新感覚だ。
かき揚げが盛られた「ぴんころうどん」が400円で、ぴんころカレーは500円。このコスパは、実にありがたい。
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その他のメニュー
・ぴんころ珈琲250円
・カレーうどん500円
「おへまハウス」は、野津町の総合レジャー施設「吉四六ランド」の、ソメイヨシノが立ち並ぶ池に面した駐車場の一角の「吉四六の家」にある。
「吉四六の家」には畳の休憩室があり、向かって左端が「おへまハウス」で、赤い「ぴんころうどん」ののぼりが目印だ。「おへまハウス」は、お食事ができるだけでなく、野津町の観光情報資料や各種土産品が並ぶ情報発信拠点だ。店を切り盛りするのは「野津のスーパー母ちゃんたち」だけに、町歩きの楽しみ方やとっておき情報、取れたて情報をゲットするには持って来いのお立ち寄りスポットだ。
店名:NSKおへまハウス
住所:大分県臼杵市野津町原333
電話:090-1923-7035(おへまハウス・安藤圭子)
時間:10:00~15:00
席数:カウンター10席
休業日:火曜日、金曜日
駐車場:吉四六ランド共有(無料)
MAP(吉四六ランド)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%90%89%E5%9B%9B%E5%85%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/
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