ロカマガ

夏といえば、冷やし中華や冷麺の季節だが、夏の暑さとがっぷり四つに組むなら、熱々の麺もいい。辛さ歓迎派なら、やっぱりピリ辛がいい。
そんな辛さ大歓迎という方々におススメなのが、大分県豊後大野市大野町の大衆飯店「さんちゃんラーメン」のマーボーラーメンだ。
このマーボーラーメン、メニューの名は「辛口マーボーラーメン」（780円）と、敢えて「辛口」をうたうだけにピリ辛度満点だ。
麺は中細ストレート。とろみのあるスープを気持ちよく持ち上げてくれるので、ズズッと豪快にすすりたい。口中に広がる辛さはかなり強烈だが、実に爽快で、いかにも、夏バテ解消に効果あり、といった感じで食を誘う。額にうっすら、人によれば、ダラダラかもしれないが、にじむ汗が辛さの証だ。
モッチリ麺をすすったあとの、トロンとした絹ごし豆腐の食感が、実にグッドバランスで心地よい。
運ばれてきた時点では、それほど辛さを感じさせない色合いだが、丼の中で混ざるにしたがって、スープは赤みを帯び、辛さを増す。豆板醤の濃く深い辛さと真っ赤な唐辛子のストレートな辛さのせめぎあいだ。まさに、辛さツートップだ。
こちらは、辛さ歓迎派に人気の担々麺（780円）だ。これも額にうっすら汗のピリ辛だが、辛さでは、辛口マーボーラーメンに軍配ありだ。