グルメ

板橋区イチの行列店 石田屋のロールケーキを掘る

□極太ロールケーキを掘り進め!□

東京都板橋区上板橋の和洋菓子店『ひと本石田屋』(以下『石田屋』)を紹介する。
区内屈指の行列店として名高いのがこの店だ。疑り深い人は「板橋区 行列」と検索してみるといい。ほら、出たでしょ『石田屋』って。

▲なにゆえ人は並ぶのか? その先に『どら焼き』があるからだ! 最後尾は板橋区の観光キャラクター、りんりんちゃん

■行列を呼ぶ『どら焼き』と『栗饅頭』

▲栗がまるごと入った『どら焼き』(170円)。価格のはるか上を行く満足度が大人気の秘密のようだ

▲おひとり様10個まで

板橋区の地域編集長・タハラは行列が大嫌い。「曜日や天候によっては並ばずに『どら焼』を買えるのでは?」と二代目社長の石田孝さんにうかがった。
「残念ですが無理だと思います。『どら焼き』は1日400個をつくるのが限界なのですが、平日でも雨でも雪でも、たいていは午前9時30分までに売り切れてしまうんです」(石田社長)。むう、残念!
かつてはひとり100個まで『どら焼き』を買うことができたそうだ。しかし並んでいるお客さんどうしのトラブルを避けるため、50個→30個→20個と数を減らし、落ち着いたのが「おひとり様10個まで」。たしかに、せっかく並んだのに目の前の人が100個買って売り切れちゃったら「おーい」ってなるもんね。

▲こちらも人気の『栗饅頭』(160円)

『栗饅頭』は、区民が選ぶ『板橋区のいっぴん』のひとつ。『どら焼き』同様に栗がまるごと入っている。栗を模した形も楽しい。
「栗の手配に苦労しています。栗の木の寿命はおよそ30年ほどで、ずっと同じ産地から買い続けることが難しいんです。皮を剥く手間賃も無視できないので、商品の価格を守るのがたいへんなんです」(石田社長)。
そうか、栗には皮もイガもあったんだ。と考えると『栗まんじゅう』の形がよけいに愛おしく見えてくる。

▲ファンの多い『バターまんじゅう』(120円)。味を例えるなら「白あんとメレンゲのスキップ」

▲ミニ畳がよく似合う

■タハラのイチ押しは『掘削のロールケーキ』(商品名じゃないよ)だ!

『石田屋』は和菓子と洋菓子をほぼ均等に扱っている。和菓子の王将が『どら焼き』なら、洋菓子のキングはロールケーキだ! と、タハラは勝手に決めている。

▲クリームだけの『ふわふわロール』(650円)、3種のフルーツ入りの『ふわふわフルーツ』(950円)は通年販売、『あまおうロール』(950円)は時期限定だ

▲カットされた個包装タイプもある。『ミニロール・フルーツ』は160円

▲『ミニロール・黒糖』(160円)。こちらは『ミニ』のみ

『石田屋』のロールケーキは大きいと言うより「デカくて重い」。イチゴの『あまおう』という品種の特徴がその大きさにあることを思い出してから写真を見てほしい。

▲測ってみると、楕円の長径は11センチを超え、重さは563グラムもあった

▲箱から「出艦!」

よそのロールケーキにはない「物体としての存在感」を堪能するために、カットせずに「掘り進む」食べ方を提案する。ホールならぬ『掘るロールケーキ』だ。

▲カレー用スプーンでグサッと入刀

▲ふつうのケーキスプーンでは力不足

▲でかいスコップ、じゃなくてスプーンで掘り進め

▲気心の知れた人と、両側からドリル、ドリル、掘削だ、削岩だ!(柔らかいけどね) 最後に倒した人の負け

掘り終えたときの達成感、そして共に掘りきった仲間との連帯感は筆舌に尽くしがたいので書かない。

▲焼き菓子もかなりのものです

■『石田屋』トリビア

正式な店名の『ひと本(もと)石田屋』についてうかがった。
現社長のお父さんが修行をした和菓子店はすでに存在しないが、その名は『一本屋(いっぽんや)』。独立して開業するときに、様々な想いを『ひと本』と変えて店名に冠したのが由来となっているそうだ。

■取材後記

話をうかがうなかで「『石田屋』が板橋区民に愛される理由」がすこしわかった気がした。きっかけはこんな言葉だ。「いわゆる都会風の、おしゃれで小さなケーキを試したこともあったのですが、まったく売れませんでしたね」(石田社長)。
そう、石田屋のお菓子はどれもが、価格のわりには大きくて、おいしい。「暮らしやすい町」の集合体である板橋区にはぴったりなのだ。いや、板橋区そのものをお菓子の形で表したのが、『石田屋』なのかもしれない。

▲石田屋ガールズ

▲『石田屋』外観

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『ひと本石田屋』
住所:東京都板橋区上板橋2-32-16
グーグルマップ → こちらの f(小文字)
電話:03-3933-3305
営業時間:8時45分から17時45分
定休日:火曜日
※テイクアウトのみ
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(※価格はすべて税込みです)

【■041 取材日:2015.4.15】

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