大分県

復活!往年の一村一品、生芋100%の「こんにゃく」

大分県豊後大野市緒方町で、生芋100%で作るこんにゃくが復活。製造に取り組むのは緒方町上冬原に事務所を置く「姉さん工房」で、休止状態となっていた昔ながらの釜戸と薪、大鍋が、再び日の目を見ることとなった。
こんにゃくの原料は、もちろんこんにゃく芋。地元町内産以外にも仕入れルートを確立させ、生芋こんにゃくの通年生産をめざしている。
まずは、こんにゃく芋を茹で、皮をむく。むいたあと、冷蔵庫で一定期間寝かせてからミキサーにかける。ミキサーでペースト状にしたら、しばらく休ませる。これが、生芋100%の色合いだ。
そして、作業開始。まずはペースト状の原料を計量。
分量のアク(石灰水)を加えたら、ミキサーで練り上げる。
アクで練り込まれた原料を、木枠で成形するわけだが、これがその木枠。縁には目印があり、目印に従ってカットすれば、1丁200グラムのこんにゃくになる、という仕組みだ。
木枠に詰める前に、ボールでしっかり練り込む。それを木枠に詰める。
さらに練り込むように延ばしていく。そして、中に紛れ込んだ空気を取り除く。
木枠にきっちりと詰め込んだら、お湯をたくわえる大鍋に投入。専用の板で目印に従ってカットし、お湯の中へ。
釜戸の火力に応じて、40分から50分ほど茹でる。
実は、こんにゃくを製造する工場は、1980年11月に操業を開始したかつての「南部こんにゃく加工組合」の加工場。南部こんにゃく加工組合が2013年、スタッフさんたちの高齢化により操業を停止したものの、2015年11月15日、姉さん工房の加工場に生まれ変わり、再スタートとなった。「緒方町の一村一品として、農産加工の一翼を担ってきた生芋100%のこんにゃくは、緒方町の宝です。復活出来て嬉しい」と姉さん工房の小代富男さん(74歳)。
こんにゃくの名称は、かつての「南部生芋こんにゃく」から「姉さん工房・生芋こんにゃく」に。とはいえ、かつての「南部こんにゃく」そのままだ。
完成したこんにゃくは、一丁ずつ袋に詰められる。
鮮度を保つため、袋には用意されたアク水が、カップ一杯ずつ注がれる。
封をしたら出荷準備完了だ。
姉さん工房の生芋こんにゃくは、何から何まで南部こんにゃく譲りで、煮物やおでん、ステーキにと何でもござれだが、もう一つの魅力はアク抜きをしないで、そのまま食べられることだ。軽く水洗いして好みの厚さにスライスし、酢味噌を添えれば刺身の完成だ。刺身用に作られたこんにゃくに勝るとも劣らずの絶品だ。
こんにゃく芋ならではの風味が鼻先をかすめ、プルンプルンで、つるんとしたのど越しが心地良い。

南部生芋こんにゃく譲りだけに、すでに好評を博し、復活後の昨年11月末から名古屋のレストランへの出荷が行われている。
今の所、大分県内では、株式会社Aコープ九州「緒方店」と大分市の「百姓市場戸次店」で購入できるが、嬉しいことに緒方町の「姉さん工房第三加工場」へ直接出向けば、一袋(一丁200グラム)160円で購入できる。出かける際は、事前予約がおススメ(0974-45-2928「姉さん工房」)。

なお、姉さん工房では、2016年5月29日(日)~6月3日(金)まで東京で開催されるまるごとにっぽん「豊後大野応援物産展」で生芋の板こんにゃくと糸こんにゃくを販売することとしている。

<姉さん工房株式会社>
http://anesan-kobo.com/whats/
住所:大分県豊後大野市緒方町冬原832-3
電話:0974-45-2928

<姉さん工房第三加工所>
住所:大分県大野郡緒方町馬瀬畑
電話:0974-45-2928(姉さん工房株式会社」)

<(株)Aコープ九州緒方店>
住所:大分県豊後大野市緒方町馬場62-1
電話:0974-42-3521
時間:9:30~20:00
駐車場:100台(無料)

<百姓市場戸次店>
住所:大分市大字中戸次4782-1
電話:097-597-4488
時間:9:00~18:00
駐車場:10台(無料)

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