※今年の『つ・つ・つGARDEN』は盛況のうちに終了しました。また来年!
□区外の方へのおみやげにもどうぞ□
5月16日に東京都板橋区で開催される『ときわ台「つ・つ・つ」GARDEN』の出店者を紹介する短期集中シリーズ。
5回目は板橋区の郷土カルタである『いたばしカルタ』。イベント当日に会場で販売される(1500円・税込み)。
■板橋の郷土かるたはちと違う
『いたばしカルタ』は区制80周年に合わせて作成され、2012(平成24)年に誕生した。郷土カルタじたいは珍しいものではなく、東京都だけでも30種類ほどが存在するのだが『いたばしカルタ』には「ならでは」の特徴が詰まっている。
具体的な特徴を紹介するまえに、誕生の経緯に触れておこう。作成の中心となった民間団体『いたばしデザインサポート』の代表・村上奉文さんにお話をうかがった。村上さんは板橋区を拠点に半世紀近くもデザインの仕事を続けている方だ。
「3歳から12歳までを過ごした群馬県で、カルタが県民に深く親しまれて浸透しているのを肌で知ったんです」(村上さん)。いまや『JMK』でも通じる『上毛かるた』のことですね。郷土を知って愛着を持つためのツールとして、カルタはうってつけだ。そこで『上毛』を『板橋』に置き換えるだけで終わらせないのが、『デザインの人』村上さんだ。
■デザインの力集まる44枚
お待たせしました、『いたばしカルタ』の特徴を紹介しよう。
▲青が基調の落ち着いた色遣い
1 読み句は板橋区民からの公募。多数の応募作を選定委員会で吟味し、ときには2句を合体させて44句が決まった。
2 取り札のイラストは区内の『まつもとや』。札の縁を囲む枠線に注目! 「厚紙を正確に断裁するのは難しいんです。断ち切りにせずあえて枠をつけたのは、板橋区の技術の高さを示すため」(村上さん)。そう、印刷・製本は板橋区の地場産業。加工は区内の田中紙工作だ。
3 外箱。紙製で、金の箔押しとエンボス加工で板橋区の観光キャラクター『りんりんちゃん』が。「使わないときでもインテリアになるように、使うときにはサッと取り出せるように、たて型の箱にしました」(村上さん)。たしかに、ふつうのカルタは平たい横置きですよね。外箱にはもうひとつの「技術」が組み込まれているが、実物を手にした人のお楽しみ。
▲読み札の裏にもあるぞデザインが
札のテーマについての説明プラス、マップまで! さらにQRコードを読み取ればネットで解説ページを見ることができる。
■いつかはIBK!
グッズとして見てもすばらしい『いたばしカルタ』だが、真価を発揮するには遊んでもらわないと。
必修でこそないものの、区内では小学校3年生の『地域を知る』カリキュラムに組み入れられたり、多くの図書館で『いたばしカルタ大会』が催されている。また、2月にはJMKにならった『3人チーム戦競技会』が開催され、白熱した勝負が繰り広げられた。略称で『IBK』と親しまれる日も遠くない!?
▲競技会の様子(写真提供:いたばしカルタの会 次の写真も)
▲併催の『KING OF JMK(おとな達の上毛かるた日本一決定戦)』も熱かった
▲『いたばしカルタの会』『いたばしデザインサポート』代表の村上奉文さん
デザインとは『機能と効果を結びつける』ものなのだなあ。
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『いたばしカルタ』
定価 1500円(本体価格)
公式サイト → こちら(特約店・通信販売情報)
Facebook → こちら
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『ときわ台「つ・つ・つ」GARDEN』概要
日時:2015年5月16日(土曜日) 10時から16時
会場:ときわ台天祖神社
東京都板橋区南常盤台2-4-3
グーグルマップ → こちらの h(小文字)
最寄り駅 東武上線『ときわ台』駅 南出口から約100メートル 徒歩 約1分
内容:出店者の作品の展示、販売
舞台でのライブ、パフォーマンス
ワークショップなど
開催の趣旨
地域で『つくる』『つどう』『つながる』
「地域の鎮守の森・神社という歴史的空間で「ものづくり」体験、アート作品や音楽などと触れることで、本来持つ創造性を再発見し、人と人、人と地域のコミュニケーションをはかり、地域をにぎやかに元気づける場を提供すること。」
主催:『ときわ台「つ・つ・つ」GARDEN』実行委員会
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Facebookページ → こちら
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【■051 取材日:2015.5.11】
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