□『レーズンといちじくのファーブルトン』□
東京都板橋区中板橋のビストロ『Cafe Pousse』(以下カフェ プース)を紹介する。
ランチは日替わりで、肉or魚のプレートが1100円(スープ、サラダ、パンorライス、コーヒーor紅茶付き)、パスタ(サラダ、コーヒーor紅茶付き)が980円だ。
▲『中板橋』駅の北口改札から徒歩1分以内
▲黒板には日替わりのメニューが。デザートなしでもだいじょうぶ
■お魚のプレートランチ(1100円)とデザート
▲『鱈のムニエル レモンヴィネグレット』
▲人参のスープ、自家製のパンとオリーブオイル、そしてコーヒーがつく
「さらなる幸福感」を求めて『レーズンといちじくのファーブルトン』(1枚めの写真、580円)をオーダーした。ファーブルトンとはフランスの伝統的なお菓子。卵をふんだんにつかった、弾力も楽しい一品だ。
▲ランチのシステムはこんな感じ
■パスタランチ(980円とデザート)
▲『ツナとトマトのペンネ』。サラダとコーヒーつきで980円。
▲デザートには『クレームカラメル』(420円)を選んだ。この皿で来るかぁ、演出上手め!
■『カフェ プース』の真価は夜にあり
※夜に訪問したのは2月。現在とメニューが変わっている場合があります
▲お隣の『1 ROOM COFFEE』と並ぶと「どこの国?」
▲お薦めメニューは裏切らない
▲『阿寒湖産蝦夷鹿のパテ』(980円)
▲『カキのトマトクリーム煮』(1280円)
▲『鴨のロースト オレンジソース』(1730円)
時節のおいしい食材を最適な調理法で提供してくれるから、新しい皿が運ばれてくるたびに喜びが打ち寄せる。味覚と感動の波打ち際だ。
あくまで板橋区の地域編集長・タハラの個人的な感想だが、この店の料理の特徴は、素材の持ち味を活かしつつ、料理の味が「しっかり」している点にある。フレンチに対する褒め言葉になるのか大いに疑問だが「ご飯がすすむ」料理と感じた。
夜の訪問ではアルコールを除いて、ひとりあたり3000円強で大満足。
■オーナーシェフの江村直樹さんにうかがった
『カフェ プース』の誕生は2009年11月だから今年で6年め。『pousse』はフランス語で『新芽・若芽』を意味し「初心を忘れないように」という気持ちが込められている。また、店名に『カフェ』とあるのは「気軽にフレンチを楽しんでほしい」という想いからだそう。
『椿山荘』を皮切りにそうそうたる名店で修行を積んだ江村さん。とくに『恵比寿ウェスティンホテル』での経験が役立っているそうだ。
「ホテルで国別の『フェア』を開催するたびに、来日する各国の一流シェフからじかに技術を学ぶことができた」(江村さん)ことが財産になっていると言う。
だが『カフェ プース』の船出は順風満帆ではなかった。店舗を中板橋に決めたときに、不動産屋が「1000円を超えたらこの町の客は来ない」。その言葉に耳を傾けて850円のワンプレートランチを始めたが「複数の料理を盛り付けるあいだに温かい料理のおいしさが逃げてしまう」ことも。
試行錯誤の末に「価格競争に振り回されるのをやめて、スープもパンもデザートも、手作りのしっかりしたものを適正な価格で提供する」と肚をくくった結果が、現在の繁盛につながった。
▲やっぱり「おいしい顔」なんだよなあ
中板橋という町についてうかがうと、こんな答えが。
「『カチャトーラ』と書いていたときには注文がなかったのに『トマト煮』に変えたら人気が」(江村さん)。ええ、庶民の町なんですよ、中板橋って。
「『カフェ プース』ではお箸も出しますが、洋食の正式なマナーを覚えたい方にはどんどん質問してほしいですね。結婚式や正式なパーティーなど、中板橋から出て行く人のお手伝いもしたいです」。
どんなお客さんがうれしいですか? と尋ねると、即答で「ソースまで全部食べてくれる人!」 その答えがまたうれしいね。
▲店内の様子
A カウンター6席
(夜は4脚×2卓のテーブルに変身!)
B 個室6席
C テーブル席 4席×2卓
D 壁面埋め込み型のワインセラー
※価格は税込みです
————————————–
『Cafe Pousse』
ホームページ → こちら
住所:東京都板橋区中板橋29-10-101
グーグルマップ → こちらのc(小文字)
最寄り駅:東武東上線『中板橋』駅
北口改札から徒歩1分
電話:03-5944-1733
ランチタイム:11時30分から15時30分
(LO:14時30分) ※90分の時間制
ティータイム:14時から15時30分
(LO:15時)
ディナータイム:17時30分から23時
(LO:22時)
定休日:木曜日、毎月第一水曜日
※完全禁煙
※スペースの関係でベビーカーの使用をお断りしています
————————————–
【■037 取材日:2015.4.7】
この記事へのコメントはありません。