大分県

一口サイズの観音饅頭で年末年始のお茶の時間を和む

大分県豊後大野市の「大島屋」といえば、一口サイズが人気の「観音饅頭」が名物だ。今は豊後大野市犬飼町に本舗を構えるが、誕生したのは三重町で、通算して今年で95年目を迎えた。
昔ながらの蒸篭(せいろ)が似合うが、一つ一つが手作りだけに、その愛くるしさに漂う表情は、998通りあるといっても過言ではない。
15個詰め以上だと昔ながらの薄く削った木で作られた経木(きょうぎ)に包んでくれるが、その佇まいが食を誘う。この素朴さも、往年のファンを今なお魅了し続ける。
この愛くるしさは、年末年始の、和みの家族団らんに持って来いで、歴史と伝統の味は、里帰りした際の、豊後大野市ならではのお土産としても重宝だ。
化粧箱入りの個包装のパターンも用意されている。一つ一つの包装紙にあしらわれている内山観音の桜の花びらが、ほのぼのとして心が和む。
実は「観音饅頭」は、その黒糖ならではの色合いから鉄饅頭として三重町で親しまれていた。そんな折、大正10年3月のことだが、大分駅から続くJR豊肥線に三重町駅が新設、開業された。これを契機に、鉄饅頭を三重町の土産品にしよう、と「観音饅頭」という名前に生まれ変わった。
「観音饅頭」という名前は、998体の薬師像が安置されていることで名高い三重町の名所、内山観音にあやかったもので、大分市と三重町が鉄路でつながったことから、一口サイズの小振りな饅頭ながらも「三重町のお土産品に」と観光協会や商工関係者の大きな期待を背負った。以来、名物饅頭として人気も知名度も高め、今年で、95周年を迎えた。三重町駅とは、同級生の関係にあり、幼馴染ともいえる。
黒糖ならではの甘い風合いが漂うしっとりとした生地の中には、白いんげん豆で作られた白餡が潜む。これが初代から作り続けられた観音饅頭で、今に守り継ぐのは、三代目の津田弓枝さん。「祖父、そして継いだ父がこだわり続けてきた黒糖と白餡は、今も当時のままです」と、三代目として、何も足さず引かず、が津田さんのこだわりだ。
黒糖と白いんげん豆のコラボは、実にしっとり食感で餡子と生地のバランスも良く、お茶入らずでパクパクといける。津田さんは「保存料を一切使っていないからです」と。のど越しの良さも抜群で、後味がくどくないからか、ついつい「もう一つ」と手が出る。
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観音饅頭
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【経木&紙折】
10個入り  735円
15個入り 1,103円
20個入り 1,470円
【化粧箱】
10個入り  840円
15個入り 1,207円
20個入り 1,627円
25個入り 1,994円

上記商品は、いずれも製造日を含めて3日間が消費の目安。とはいえ、「食べきれずに残っても、冷凍保存しておいて、食べる前に自然解凍すれば美味しく食べられるから、と30個ぐらいまとめて買う人もいるんですよ」と津田さん。さらに冬場は、「オーブントースターの余熱で温めるのも美味しいですよ」とも。グッドアイデアだ。試す価値ありだ。
なお、地方発送もOKで、「大分県内だと、朝の発送で、その日のうちにお届けできる」とのことだが、県外や遠距離への発送については、事前に相談を。
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地方発送問い合わせ先
観音饅頭「大島屋」(097-578-0437)

<スポット情報>
■観音饅頭「大島屋」
住所:大分県豊後大野市犬飼町1700-3
電話:0974-578-0437
年末年始:~12月30日(金)&2017年1月2日(月)~
営業時間
12月30日(金):10:00~16:30
1月2日(月):10:00~15:30
1月3日(火):10:00~16:30
休業日:通常時は毎週火曜日
駐車場:5台(無料)

■蓮城寺(内山観音)
住所:大分県豊後大野市三重町内山527
駐車場:250台(無料)

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