大分県

ラ・ブーカの朝は、挽きたてコーヒーと焼きたてパンで

大分県豊後大野市清川町のパン工房「La Buca」は、イートインOK。しかも午前7時からのオープンなので、焼きたてパンとモーニングコーヒーを楽しむことも出来る。コーヒーは、挽きてなのに一杯210円と嬉しいコスパだ。
オープン直後の店内は、すでにパンを焼く香りでいっぱい。その中で飲むコーヒーは、まさに至福の一杯だ。しかも、焼き上がった都度、ショーケースに並べられるパンの中から、お好みをチョイスしてコーヒーと一緒に楽しめるのだから、こんなありがたいことはない。
▲次第にパンが並ぶ早朝のショーケース(7:40)

あれもいいな、こっちもいいな、と目移りしながら、食事パンによさそうな「チキンときのこのシチュー」(160円)をチョイスした。
ふんわりしっとりと焼き上がったパンには、まだ温かいチキンたっぷりのシチューが包み込まれている。生地とシチューとの組み合わせがベストバランスで、シチューもパンも、どちらも満足のいく味わいだ。
今日も一日ファイトだ、とベイクドカレー(150円)で「朝カレー」というのもいいだろう。
パン工房「La Buca」のパンは、ライ麦と小麦のブレンド割合が決め手のドイツパン。卵や乳製品は使っていない。どのパンも、焼き上がりの香ばしい色合いが食を誘う。
▲チーズバンズ(150円)

そんな中で、パン工房をオープンさせて以来の人気NO.1は、といえば「カスクート」(150円)。だれに聞いても「カスクートですよ」「やっぱり、カスクートだね」という答えが返ってくる。
カリッと焼き上がった棒状のドイツパンで、長さを測ったら35センチメートルだった。
切り開いた中には、バタークリームが塗り込まれている。生クリームの登場で影を潜めたバタークリームだが、往年のバタークリームファンにはたまらない一本だ。
とはいえ、このバタークリームは、しつこさを感じさせない。噛むほどに、パンの味わいと共に、ほのかな甘さのバター風味が舌を包み込むように広がり、実に心地良い。
作られるパンは、30種類ほどで、ショーケースには、焼き上がったばかりのパンが次々と並んでいく。中には、早々と売り切れてしまうパンもある。
売り切れても、都度、焼きたてを補充していくとはいえ、若干の空白が生じるため、常時並ぶのは、20種類から25種類だ。
従って、午前と午後では、若干、顔ぶれが異なる。これがまた、お気に入りをチョイスする上では、「楽しくもあり」だ。
そんなわけで、モーニングコーヒーもいいが、午後のコーヒータイムもおススメだ。午前中とはチョッと違う顔ぶれの中から、お気に入りのパンをチョイスして「私だけの」コーヒーランチ、というのもいいだろう。
これは、「あんバタ」(160円)と「塩バター」(90円)だ。
「あんバタ」だ。「もう少し餡が欲しいかな」と思ったが、これまた粒餡とパン生地のバランスが絶妙で、噛むほどに口の中で、小麦風味と程よい餡の甘さが混ざり合う。どちらかが勝ち過ぎても不満が残るものだが、これが実に、驚きの「ちょーど良さ」なのだ。
「塩バター」も、絶妙な塩加減で、ちぎりながら口に運ぶ時間が心地良く、皿に散ったパン屑が食を誘う。
ワインやビールはもちろんだが、焼酎にも合いそうだ。
焼酎と言えば、チーズラスク(1袋210円)もおススメだ。優しい塩味に、軽~いサクサク食感がいい。
オーナーシェフは島田恭嗣(たかし)さんで奥さんの美晴さんと共に「こんな町でパンを焼きたい」と大阪からIターン。コーヒーカップは、一目見てそれと分かったが、同じく大阪からIターンした宮砥工藝舎の無風窯を主宰する高木逸夫さんの作品だ。聞けば島田さんは、高木さんとは同級生の間柄だと…。「共に大阪から越してきて、実に、いい関係だな」と嬉しい気持ちになった。
なお、パン工房「La Buca」では、お気に入りのパンを予約することもできる。閉店時間は、「パンが売切れた時点」となってはいるが、パンを予約すれば、場合によっては、夕方まで店を開けて待っていてくれる。
「だから、たまに閉店時間が夕方5時を過ぎることもあるんですよ」と美晴さん。オープン時から「常連さんに愛され続ける店」をモットーとしてきた証だ。

先日、午後2時過ぎに予約したパンを取りに寄ると、ショーケースの中は、残りわずかとなっていた。
しかし、カスクートは、次々と焼き上がっていた。聞けば、「この後、10本、5本、5本、3本と、注文いただいてるんです」と恭嗣さん。やはり噂にたがわぬ人気ぶりだ。
パン工房La Buca(ラ・ブーカ)
住所:大分県豊後大野市清川町砂田1567-1
電話:0974-35-3530
営業時間:7:00~売切れ時点(予約された方の来店に合わせて閉店時間が17:00以降になることも)
定休日:毎週水曜日・日曜日
席数:カウンター5席、テーブル8席
駐車場:道の駅きよかわ駐車場(無料)
MAP

関連記事

  1. ファッションケーキ・クローネの「たぬき」
  2. 酒蔵巡りは蛇の目の「ぐいのみ」で限定酒を思う存分
  3. 日乃出食堂の定食は、豪華「おばんざい」が付いてくる
  4. 財布も喜ぶ298円弁当は、毎日より取り見取り
  5. ランチにディナーに「ホテル岩城屋」のステーキフェア
  6. 営業再開!大分県竹田市直入町の豆富の店「湧水茶屋」
  7. あじさい寺「普光寺」で復興支援の祈願キャンドル点灯
  8. 夏にこそ食べたい…辛さツートップのマーボーラーメン

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP