大分県豊後大野市清川町の山間のカフェ「パラム」で、”POSCA ART”「真澄アキヒロ」さんの作品展を開催中だ。2017年5月31日(水)までで入場料は無料。GW期間中のドライブのお立ち寄りスポットに加えたい。
真澄アキヒロさん(福岡在住・29歳)の神楽や仏像絵といった作品は、すべて耐水性サインペンのPOSCA(ポスカ)で描かれている。深山流岩戸神楽の荒神だが、POSCAならではの優しめな色合いながらも、力強い。
激しく舞いながら頭を振って「キッ」と前を見据えた場面だろうが、面の向こうに荒いであろう息づかいを感じる。実際に舞台で舞う神楽を見ているようで、つい固唾を飲みそうになる。絵とは、到底思えない臨場感だ。
真澄さんは豊後大野市朝地町の出身で、「地元朝地町や豊後大野市の神楽が大好き」だと。2016年の第72回福岡県美術展覧会では、真澄さんの作品、地元朝地町の「深山流岩戸神楽十番八雲拂い」を描いた作品(画像下)が入選した。柔らかな色合いながらも、大迫力で圧巻。
▲「深山流岩戸神楽十番八雲拂い」(注:一部トリミング)
展示中の作品には、朝地町の深山流岩戸神楽のほか、八雲拂いなど、伝統の神楽舞のシーン8点が展示されている。
実は、真澄さんが”POSCA ART”を始めたのは、2013年で、題材は神楽ではなく仏像。2015年には地元、朝地町の朝倉文夫記念館で「BUTSUZOE・ブツゾーエ(仏像絵)」展を開催している。今回の展示では、仏像の絵も鑑賞できる。
国宝の臼杵石仏の象徴、大日如来像。カラフルな色合いに堂々としたズッシリ感と気品のある顔立ちが浮きぼりになっている。
こちらは、モノトーンだが、実にパワフルな東大寺南大門(奈良)の「金剛力士像」。口を閉じた像と開いた像の異なる顔つきで、実物さながらに静けさと威圧感を覚える。
道隆寺(香川)の「降三世明王(ごうざんぜみょうおう)」だ。眉間にもう一つの目があり、四つの顔を持つという。荒っぽいタッチが力強く、まさに塗り重ねの妙、取り取りの色合いが、鬼気迫る形相を浮かび上がらせている。
仏像には、このほか山形県の慈恩寺の「十二神将・安定羅(アンテラ)大将」をはじめ法隆寺(奈良)の「釈迦如来像」や葛井寺(大阪)の「千手観音菩薩像」など、合計16の作品が並ぶ。
階段の壁だ。
2階の踊り場にも。
なお、カフェ「パラム」の店内では仏像、神楽の「ポストカード」や「神楽タンブラー」「Tシャツ」など、”POSCA ART”作品の関連グッズの販売も行われている。
ヌンコッピンスの詳細はコチラ
店名:カフェ「パラム」
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住所:大分県豊後大野市清川町三玉1699-2
電話:090-4340-2906(小野)
営業時間:11:00~17:00(予約の場合、17:00以降もOK)
定休日:不定休
席数:29席(内テラス席17席)
駐車場:10台(無料)
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