大分県佐伯市宇目の「宇目キムチ食堂」の「おかずおにぎり」は、おかずの豊富さが人気の「ごちそうおにぎり」。一パック4個入りは、左から「卵とウインナー」「ゴボウとニンジンのきんぴら」「季節の青菜とちりめんじゃこ」「鶏そぼろと紅ショウガ」と並ぶ。どのおかずも、塩分控えめというか、おにぎりにありがちな塩辛さが感じられず、程よい甘さの優しい味付けで、この手間のかけようなのに350円と、嬉しいコスパだ。
4個では多い、という方には、もちろん3個入り(250円)もある。3個入りの場合は、「ゴボウとニンジンのきんぴら」「卵とウインナー」、それにもう一つは「季節の青菜とちりめんじゃこ」と「鶏そぼろと紅ショウガ」との合体おにぎりだ。そう、3個入りパックでも、4個入りパックと同様のおかずが味わえる仕組みで、嬉しい心配りだ。
「宇目キムチ食堂」は手作りのキムチが自慢だけに、キムチのおにぎり「キムオニ」もおススメだ。
キムチご飯をノリで巻き、豚と白菜のキムチをトッピング。しっかり握られているだけに、ボリューミー。キムチの辛さは控えめで、噛むほどにキムチのうま味、コクが広がる。一パック3個入り360円で、2個入り240円も用意されている。
「おかずおにぎりも」「キムオニ」も、お食事処「宇目キムチ食堂」で作られるが、販売は、道の駅宇目にある「宇目農林産物直売所」だけ。開店する午前8時半には店頭に並ぶ。
「宇目キムチ食堂」は、宇目の唄げんか大橋を見下ろす高台に2014年2月にオープン。
オーナーシェフは秋満保子さん(65歳)で、食道楽の大阪ミナミで16年もの間、居酒屋を営んできた方だ。その間、保子さん自身、コリアンタウンと称され、焼肉店やキムチの食材を扱う店などが建ち並ぶ鶴橋商店街でキムチを食べ尽くし、知り尽くしただけに、オリジナルキムチは、多種多彩。
キムチには、定番の白菜、大根、キュウリのほか、納豆にゴーヤ、ミニトマトにたくあん、ニラ、と見ただけで食をそそる。
まだある。スルメにイカ天、クリームチーズに チャンジャ、煮卵だ。人気の「イカ天」や「スルメ」とキムチを詰め合わせた「おつまみセット」は、ビールのお供にしたい。
そのキムチだが、キムチの本場、大阪のコリアンタウン仕込みで、化学調味料や保存料は使わず、宇目町産の乾シイタケにこだわる。それだけに鼻先をかすめる匂いには嫌味がない。辛みは、実にまろやかなでこく深く、程よい甘さとのバランスも絶妙だ。
しかも、冷蔵庫内の食材の消臭や除菌、消毒、鮮度維持には、アラカシを炭化させるという「日向白玲炭」(ひむかはくれいたん)を使用する。
「宇目キムチ食堂」では、そんな秋満さんの手作りキムチを使ったアレンジメニューが楽しめる。
ラーメン好きには、豚キムチラーメンだ。
トッピングのゆで卵は、もちろんキムチ漬け。
がっつりといきたいなら、豚キムチ丼もいい。
たっぷりの豚と白菜のキムチに、食もすすむ。
キムチピザもおススメ。たっぷりのトマトはもちろんキムチ漬け。程よい辛さで実にフルーティーで濃く深い味わいだ。
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お食事メニューの一部
11:00~18:00
豚キムチ丼(スープ付き)600円
豚キムチラーメン600円
豚タキムチチャーハン(スープ付き)500円
タコライス(スープ付き)600円
キムチ鍋焼きうどん600円
豚キムチ焼きうどん500円
生とうがらしチャンポン750円
※生とうがらしはキムチ食堂オリジナル
PS
宇目農林産物直売所では、「むぎふく」さんのパンもならぶ。パンコーナーには、「むぎふく」のオーナー田丸さんご家族の写真が添えられていて、実に微笑ましい。「店まで車を走らせる時間がない」という方には朗報だ。
<スポット情報>
■宇目キムチ食堂
住所:大分県佐伯市宇目大字南田原237
電話:090-8917-5814
時間:11:00~18:00(キムチ販売9:00~)
※夜は、要予約
休業日:水曜日
駐車場:20台(無料)
■宇目農林産物直売所
住所:佐伯市宇目大字南田原2513-5
電話:0972-54-3680
時間:8:30~17:00(4月~9月の土日祭日は~18:00)
休業日:無休
駐車場:道の駅宇目(無料)
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