大分県

川越しまつり…我が子に会いに川を渡る裸神輿

大分県豊後大野市緒方町で、2016年11月12日(土)13日(日)、緒方三社「川越しまつり」が開催される。
場所は、緒方川。日本の滝百選の「原尻の滝」の上流で、裸神輿が川の中の大鳥居をくぐって川を渡る。
実は、緒方三社は、一の宮、二の宮、三の宮の三つの八幡社で、あの「宇佐八幡炎上」で知られる緒方三郎惟栄(これよし)が、宇佐八幡を燃やしたことによるたたりを恐れ、郷土の緒方町に建てたと伝えられている。
古事記や日本書紀の、神話の世界と重なるが、二の宮社には、応神天皇がまつられ、三の宮社には応神天皇の母である神功皇后が、一の宮社には、父の仲哀天皇がまつられているという。
▲応神天皇がまつられている二の宮社

さらに川越し祭りの日は、一の宮社の神輿(仲哀天皇)と三ノ宮社の神輿(神功皇后)が子どもの応神天皇のいる二の宮社へ駆けつけ、親子三人が水入らずの一夜を過ごす日とも伝えられている。
なお、三の宮社は、緒方川の左岸の高台にあり、一の宮社、二の宮社は右岸側にある。そのため、三の宮社の神輿(神功皇后)は、我が子、応神天皇の待つ二の宮社へ向かうには、川を渡らねばならない。
その様子が、水しぶきを上げながら川を渡る勇壮な裸神輿で、川越し祭りの一番の見どころだ。
▲父と母を待つ応神天皇(二の宮社)

二の宮社の石段を駆け上がる神輿も、迫力十分。見ごたえありだ。

なお、裸神輿は、11月12日(土)の往路、13日(日)復路と2度、夜の川を渡る。
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日程
11月12日(土)
18:00…三の宮社神輿のお発ち(花火が合図)
19:00…三の宮社神輿川越し(往路・花火が合図)、一の宮社神輿お発ち
19:40…二の宮社に一の宮、三の宮の神輿ご到着
11月13日(日)
14:00…緒方神楽奉納
18:30…還御の神事(花火合図)
19:00…三の宮社神輿川越し(復路・花火が合図)、一の宮社神輿お還り

<イベント情報>
イベント名:緒方三社川越しまつり
期間:2016年11月12日(土)13日(日)
会場:日本の滝百選「原尻の滝」&道の駅原尻の滝周辺
住所:大分県豊後大野市緒方町原尻
電話:0974-42-2111(豊後大野市緒方支所)
駐車場:道の駅原尻の滝ほか臨時駐車場
アクセス:周辺交通規制有

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